8月スーパーマーケット統計|総売上高1兆円1.5%減・既存店2.4%減

スーパーマーケット3団体による8月の販売実績が発表された。一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体会員企業のうちの270社の集計になる。

既存店売上高は前年同月比2.4%減で、7カ月連続の減少だった。

飲食店への時短や酒類提供自粛などの要請が続き、家飲み、家庭内消費需要は堅調に推移した。一方で、長雨や気温の大幅低下による季節商材の不振や相場の乱高下、買物頻度の減少などの影響を受けた。

カテゴリー動向調査では、中旬以降の気温低下により夏物商材が不振で、日配品や一般食品も伸び悩んだ。惣菜は自宅でのオリンピック・パラリンピック観戦需要も追い風となり、プラスを維持した。

<総売上高・食品合計・生鮮3部門・非食品のグラフ>

総売上高は1兆0532億4097万円で前年同月比は1.5%減だった。内訳は、食品が9697億0221万円(1.0%減)、非食品589億3347万円(7.8%減)、その他246億0592万円(5.6%減)。

食品のうちの生鮮3部門は3674億2288万円の3.3%減だ。青果は1491億2081万円(7.7%減)、水産が934億9293万円(0.9%減)、畜産が1248億0915万円(0.6%増)。畜産だけが前年を上回った。日配2097億5275万円(0.3%減)、一般食品2804億6190万円(0.2%減)とどちらも前年を下回った。

惣菜は1120億6468万円で3.7%増と前年を上回った。外食店の時短営業による家飲み、自宅でのオリンピック・パラリンピック観戦需要として、焼鳥やつまみ類が引き続き堅調に推した。米飯類やベーカリー、寿司類や冷麺類、サラダなどの冷惣菜、揚げ物も好調に推移した。帰省客の減少や催事の中止によって、地方ではお盆時期のオードブルなどが不振となった。

<スーパーマーケット販売統計調査 2021年8月実績 速報版(パネル270)の表組>

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