8月百貨店統計 | 売上高3494億円26.1%増/宝飾・貴金属類はコロナ前越え

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2022年8月の「百貨店売上概況」を発表した。調査対象は71社187店(前月比増減なし)。

8月の売上高は3494億円で既存店前年同月比26.1%増、客数は26.2%増で、ともに6カ月連続プラスだった。コロナ前の2019年比では売上高14.1%減と、前月より5ポイントダウンした。

顧客別では、国内市場は24.3%増(6カ月連/シェア97.4%)、インバウンドは水際緩和等から176.0%増(5カ月連続/シェア2.6%)となった。

2019年比では、国内市場が10.8%減、インバウンドは64.0%減と、商況の厳しさに変化はない。

地区別では、全地区で対前年増となり、大都市(10都市/11カ月連続)が31.6%増、地方(10都市以外の地区/5か月連続)は12.4%増と、ともに2けた伸びを示した。

商品別では、主要5品目全てで前年実績を超えた。特に、ラグジュアリーブランドや時計、宝飾品等高額品は伸びが続いており、美術・宝飾・貴金属は2019年実績も上回っている。

衣料品や靴・鞄等のファッション雑貨は、盛夏アイテムに加え、秋物商材にも動きが見られた。オケージョンニーズからフォーマル関連も好調だった。

食料品は、帰省など手土産需要から和洋菓子が高い伸びとなった。

生鮮食品は、不漁や大雨による葉物野菜の高騰などで苦戦したものの、前年比ではプラスとなった。

地区別では、大都市はすべて対前年増で12.7%増。地方は3地区で前年割れとなったが、合計では1.6%増と前年実績以上となった。

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