10月百貨店統計|売上高4282億円11.4%増/8カ月連続プラス

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2022年10月の「全国百貨店売上概況」を発表した。調査対象は71社186店で、前月から増減なし。

10月の売上高は4281億9197万円で既存店前年同月比11.4%増、客数は9.4%増で、ともに8カ月連続でプラスだった。コロナ前との比較では、消費増税直後の2019年比で13.1%増、特殊要因のない2018年比では6.6%減。

顧客別では、インバウンドが水際対策の大幅緩和や円安の影響から、335.2%増と大幅に増加したものの、コロナ前の2019年比では46.6%減と、未だ半減の状況ではある。国内市場は堅調で8.7%増、2019年比では17.4%増となった。

地区別では前月に続き、全地区で対前年増となった。大都市と地方の伸び率格差は、前月より5.1ポイント縮小した。

商品別では、主要5品目のうち、家庭用品以外の4品目で前年実績を超えた。身のまわり品、美術・宝飾金属・貴などの高額品や菓子、惣菜、家電は、2018年実績もクリアした。

また高伸するラグジュアリーブランドや時計・宝飾品等では、一部で価格改定前の駆け込み需要も見られた。菓子は引き続き手土産・ギフト需要から二桁の伸びを示している他、天候与件もあってコートやジャケットなど重衣料も好調だった。

なお、おせちやクリスマスケーキの予約は、ウェブ施策等も奏功して堅調な滑り出しを見せている。

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