10月SC統計|既存SC売上高7.5%増/気温急落の北海道が好調
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が10月の「SC販売統計調査」を発表した。調査サンプル数は、508ショッピングセンター(SC)。
既存SC売上高は前年同月比5.0%増加した。10月は、9月に続き気温が高く秋冬衣料の動きが鈍かったSCが多かったが、国内旅行客やインバウンド客の来館、館周辺でのイベント開催、ポイント施策などの販促キャンペーンが売上げにつながり、前年超えとなった。
立地別にみると、中心地域は総合でプラス7.1%、周辺地域はプラス4.0%となった。国内外の旅行客などの来館により、とくに中心地域の大都市では、プラス9.7%と好調だった。インバウンド客や旅行客の来館が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。
地域別に見ると、中心地域は総合でプラス7.1%、周辺地域はプラス4.0%となった。北海道は総合でプラス7.6%で、地域別で最も伸長率が高かった。気温が急激に下がったことで、アウターなどの高単価な重衣料がよく動いた。一方で、四国は総合でマイナス0.5%となった。前年同月は全国旅行支援開始のタイミングだったため来館者が多く、今年
はその反動減となった。
業種別にみると、「ファッション」は気温が高かったことにより秋冬商材が不調だった。「雑貨」はキャラクター商材や均一ショップが好調だった。「飲食」は旅行客や近隣イベント参加客の利用が多かった。大都市を中心にランチだけでなく、ディナータイムも復調しているとの声がきかれた。