8月SC統計|既存SC売上高7.1%増/夏休み・夏祭りイベントで来館客増
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2024年8月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は516ショッピングセンター(SC)。
8月度の既存SC売上高は前年同月比でプラス7.1%となった。中旬から下旬にかけて台風の影響により営業時間短縮や臨時休館を行ったSCが多かったものの、夏休みやお盆休みに夏祭りなどの地域イベントや館内イベントが多く開催されたことで来館客が増加し、前年を上回った。
立地別にみると、中心地域は総合でプラス7.1%、周辺地域もプラス7.1%となった。立地を問わず、来館客が増えたことで売上げにつながったSCが多かった。
またすべての地域でプラスだった。とくに近畿がプラス10.0%、中部プラス9.0%、九州・沖縄プラス8.8%、中国プラス8.3%と、西日本エリアが好調だった。
業種別では、「ファッション」は、全国的に猛暑が続いたことやセール品の買い足しなどで夏物商材が稼働した。秋物商材については、一部で月後半から稼働したSCもみられたが、大半はこの猛暑のなか苦戦した。そのため、秋物商材を展開する前に晩夏商材を展開するようにしているとの声も聞かれた。
「その他物販」は、台風や8月8日に日向灘で発生した地震に伴い発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の影響で、米や水など食料品の買い溜めや防災用品に動きがみられた。
「飲食」は、夏休みの家族連れや国内外観光客、館周辺の祭りや花火大会による来館が売上げにつながった。
「サービス」は、夏休みに入ったことでシネマやアミューズメントが好調だった。