12月SC統計|既存SC売上高5.3%増/気温低下により冬物商材が好調

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2024年12月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は513ショッピングセンター(SC)。

12月度の既存SC売上高は、前年同月比5.3%増だった。気温が低下したことに加え、館の販促施策やプレセールにより冬物商材が好調だった。

立地別に見ると、中心地域は総合で7.5%増、周辺地域は4.2%増となった。中心地域は大都市を中心にインバウンド客による高単価商材が稼働し、売上げを押し上げた。周辺地域はテナントの新規出店があったSCや、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。

地域別では、九州・沖縄がもっとも高く8.2%増。週末催事があったSCやインバウンド客の来館があったSCがとくに好調だった。気温が下がったことに加えてアパレルのプレセール実施により、冬物衣料の稼働が進んだ。次に中部が7.3%増、近畿が5.9%増。関東が5.0%増、北陸が4.6%増、中国が3.44%増、東北・四国が3.0%増と、全地域が前年を上回った。

業種別では 「ファッション」は、気温低下が進んだことで冬物商材が稼働した。アウターなどの重衣料のほか、マフラーやタイツなどの防寒アイテムも好調だった。北海道や東北など降雪のあった地域では雪用のブーツや長靴などが高稼働した。

「その他物販」は、インバウンド客を中心にキャラクター雑貨が人気だったほか、クリスマスのギフト需要としてアクセサリーなどが稼働した。季節限定のコスメなど化粧品も好調だった。

「食料品」は、クリスマスが平日だったことにより、ケーキやオードブルなど自宅で楽しめる食材に動きが見られた。年末にかけては、正月向けのまとめ買い需要が高かった。

「飲食」は、国内外観光客や帰省客、家族連れなどのグループ客の来館、忘年会需要があったSCで好調だった。クリスマスの時期は平日だったことで盛り上がりに欠けたとの声が聞かれた。

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