3月SC統計|既存SC売上高2.8%増/販促施策やテナント入れ替えが奏功

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2025年3月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は520ショッピングセンター(SC)。

3月度の既存SC売上高は、前年同月比2.8%増。ポイントアップや集客イベントなど館の販促施策のほか、テナント入れ替え効果があったことで前年を上回ったSCが多かった。37カ月連続で昨対プラス。

立地別に見ると、中心地域は総合で4.7%増、周辺地域は1.8%増となった。中心地域はインバウンド客のほか、館周辺でのイベントなどにより、来館が増えたSCが好調だった。周辺地域はレジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。

地域別では、中国が3.7%増、中部3.5%増、北陸3.2%増、九州・沖縄3.1%増、近畿2.9%増、関東2.7%増、北海道2.1%増、東北2.0%増。一方、四国のみ0.6%減とマイナスだった。

業種別では、「ファッション」は、全国的に気温の乱高下が激しく、月前半は気温が上がらなかったことで春物商材は苦戦した。しかし3月後半には気温が上昇したことで、春物だけでなく夏物商材まで稼働したSCもみられた。また気温上昇が館の販促施策の時期と重なったSCでは、一気に春物商材の稼働が進んだとの声がきかれた。また、卒入学シーズンのため、オケージョン需要も高かった。

「雑貨」は、新生活需要で身の回り品が稼働した。また、ホワイトデーや送別会、卒入学シーズンだったことによりギフト需要も高かった。

「飲食」は、春休みに入り若年層やファミリー層が目立ったほか、送別会などの団体利用もあり好調だった。

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