【6月SC】衣料品不調、セール開始先延ばしの影響もあり、昨対比▲1.4%
一般社団法人日本ショッピングセンター協会から6月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。サンプル数は5月より8カ所増加して515SC。
6月の既存SCの売上高は4885億9802万円で、前年同月比▲1.4%。4カ月連続でマイナスとなった。テナントは3797億6582万円で▲1.2%、キーテナントは1088億3219万円で▲2.2%と、両者ともマイナスとなった。
業種別にみると、その中で好調だったのは、テナントが飲食、サービス、雑貨。キーテナントは食品関係。不調だったのは共に婦人衣料。また、好調を維持していたテナントの靴・鞄も今月は不調との回答が多かった。
立地別・構成別の下記表を見ると、キーテナントの大都市が唯一プラス3.1%となっているが、他はすべてマイナスとなった。(表-1参照)
表はすべて一般社団法人日本ショッピングセンター協会「SC販売統計調査報告2016年6月」より
立地別・地域別の表-2を見ると、総合は▲1.4%(前月1.8%)、中心地域は▲1.6%(前月2.1%)、周辺地域は▲1.4%(前月1.6%)。すべての地域、すべての立地がマイナスとなった。しかし、協会では前月と比べてわずかながら回復していると見ている。また北陸に関していえば、▲3.3%とマイナス幅が大きかったが、それは昨年の北陸新幹線効果の反動のためであり、一昨年と比較すれば売上げは増加している。
都市規模別・地域別で見てみると、政令指定都市は「総合」で▲0.8%。
プラスだったのは仙台市3.3%、北九州市1.1%、札幌市0.6%、東京区部0.4%の4都市。
一方マイナスは、広島市▲0.7%、神戸市▲1.3%、横浜市▲1.5%、大阪市▲1.6%、
名古屋市▲1.6%、福岡市▲2.2%、京都市▲2.4%、川崎市▲2.8%、千葉市▲5.3%となった。
その他の地域(政令都市を含まない地域)は「総合」で▲1.9%。
その中でプラスだったのは、九州・沖縄だけで1.1%増。
他の8地域はマイナス。中国▲0.7%、関東▲1.8%、中部▲2.0%、北海道▲2.1%、
近畿▲2.6%、四国▲2.6%、東北▲2.9%、北陸▲3.3%という結果だった。
政令指定都市は▲0.8%、政令都市を含まない地域は▲1.9%と共にマイナスとなった。
6月は、ここ数カ月ずっと不調が続いている婦人衣料、紳士衣料の不振がまだ続いている。一部では、毎年6月に予定していた夏のセールの開始を曜日の関係もあり、7月に移行した店が多かったからだとの報告もあった。ということは、7月から始まるセールに期待できる。久しぶりに衣料品の回復が見込まる。
また、大型家電専門店では、気温の上昇にともない、エアコンなどの季節家電が好調だったとの回答があった。こちらもこれからの暑さ次第では、売上げ増加が期待できる。
6月の業態別既存店実績でプラスだったのは、
コンビニエンスストア0.8%、
食品スーパー0.5%。
一方マイナスだったのは、
総合スーパー▲0.5%、
百貨店▲3.5%。
そしてショッピングセンターは▲1.4%。百貨店に次ぎ、苦戦した月となった。
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