5月総合スーパー統計|相場安で農産品が苦戦、既存店売上高は▲1.8%

「チェーンストア販売統計5月度速報」が日本チェーンストア協会から発表された。加盟企業数56社、店舗数9434店の調査結果である。総合スーパー業態を運営する企業が多くを占めているこの協会の統計を、商人舎では総合スーパーの動向として扱う。

5月の総販売額は1兆0831億2466万円。既存店売上高は▲1.8%と前年同月を下回った。

食料品は、相場安の影響で農産品が苦戦。畜産品、惣菜だけがプラスだった。
衣料品は、婦人バッグやエプロンなどの母の日関連商品は好調だった。しかし5月前半の気温低下が影響して夏物衣料が苦戦した。
住関連は、家具・インテリアは0.2%とプラスを維持したが、全体的に商品の動きが鈍かった。

部門別の売上高(売上構成比)、店舗調整後対前年同月比の数値は下記のとおり。
食料品 6994億8766万円(64.6%) ▲1.4%
・農産品 997億1628万円(9.2%) ▲3.5%
・畜産品 823億9034万円(7.6%) +0.3%
・水産品 625億2014万円(5.8%) ▲3.8%
・惣 菜 850億8829万円(7.9%) +0.8%
・その他食品 3697億7261万円(34.1%) ▲1.2%

衣料品 953億9084万円(8.8%) ▲2.2%
・紳士衣料 183億7936万円(1.7%) ▲2.4%
・婦人衣料 277億3440万円(2.6%) ▲3.8%
・その他の衣料・洋品 492億7708円(4.5%) ▲1.3%

住関品 2200億4903万円(20.3%) ▲2.7%
・日用雑貨品 888億9654万円(8.2%) ▲1.4%
・医薬・化粧品 310億7207万円(2.9%) ▲3.5%
・家具・インテリア 579億6182万円(5.4%) +0.2%
・家電製品 80億4283万円(0.7%) ▲9.2%
・その他商品 340億7577万円(3.1%) ▲7.8%

サービス 26億8348万円(0.2%) ▲11.3%
その他  655億1365万円(6.0%) ▲2.5%

5月は▲のマイナスばかりのこの状況。5月の百貨店はほぼ昨年同月では横ばいだった。さらに大手百貨店各社は好天に恵まれ衣料が好調だったのに対し、総合スーパーの衣料品はこの結果。衣料品の立て直しは死活問題である。

検索キーワード: 統計  5月  販売 総合スーパー GMS

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧