6月商業動態統計|小売業前年比2.1%・季節調整済み0.2%増/ドラッグ絶好調

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた6月の商業販売額は37兆7900億円で、前年同月比3.8%増。季節調整済みでは0.1%のプラスとなった。

卸売業の販売額は、26兆2230億円で4.6%増、季節調整済みは0.1%のプラス。その中で大規模卸売店の販売額は8兆6812億円、昨年同月比5.7%増だった。

小売業の販売額は11兆5660億円で2.1%増、季節調整済みでは0.2%の増加。
自動車8.5%、医薬品・化粧品5.5%、織物・衣服・身の回り品5.1%をはじめ、6項目がプラス。
マイナスとなったのは、機械器具▲2.1%、無店舗▲1.7%、各種商業(百貨店など)▲0.8%だった。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見よう。
[百貨店]
全店売上高5194億円で0.2%、季節調整済みは0.1%のプラス。既存店では1.5%増。
衣料品は▲0.7%(既存店0.5%)。身の回り品だけがプラスで1.7%。紳士服、婦人・子供服は不調だった。飲食料品は▲1.6%(既存店▲0.4%)。家具は▲14.2%と二桁減。ただしその他の商品が6.9%増となったことで、全体ではプラスを維持した。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパーマーケット)
全店売上高1兆0500億円で±0.0%と横ばい、季節調整済みは▲0.7%となった。既存店は▲0.4%。
衣料品は▲6.5%(既存店▲5.5%)。すべての項目がマイナス。
飲食料品は0.7%(既存店±0.0%)。
その他は1.1%(既存店0.8%)。家具▲13.8%の二桁減をはじめ家庭用電気器具、家庭用品、食堂・喫茶がマイナス。その他商品だけが2.8%増。百貨店と同じ結果だ。
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[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9731億円で2.9%増。
内訳は商品販売額合計が9212億円(3.3%増)で、ファストフードおよび日配食品、加工食品、非食品すべてが前年を上回った。
しかしサービスは、5月はプラス15.9%と大幅な伸びだったが、6月は▲4.6%となり前月に比べ20ポイント以上減少した。
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[家電大型専門店]
全店販売額は、3257億円で▲2.4%。
カメラ類の8.3%をはじめ4項目がプラス。マイナスは生活家電▲6.5%、AV家電▲4.7%の2項目だった。
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[ドラッグストア]
全店販売額は5069億円で、5.7%アップ。
食品8.1%、ビューティケア(化粧品・小物)8.0%をはじめすべてプラスだった。
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[ホームセンター]
販売額は、全店で2698億円で、▲0.8%。
プラスは、園芸・エクステリア3.5%、DIY用具・素材0.4%、その他1.8%はプラスだったが、電気▲7.8%など6項目がマイナスだった。
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2017年6月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
ドラッグストア 5.7%。
コンビニエンスストア 2.9%。
百貨店 0.2%
スーパー ±0.0%
ホームセンター ▲0.8%。
家電大型専門店 ▲2.4%。

6月はドラッグストアが全カテゴリーのプラスで好調だった。そのあとにコンビニ、百貨店と続き、総合スーパー・食品スーパーは横ばい。家電大型専門店とホームセンターが苦戦している。

検索ワード : 経済産業省  商業動態統計調査  6月動向  小売業  ドラッグストア

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