7月コンビニ統計|既存店の売上高▲0.04%/単価1.5%/客数減▲1.5%

7月のコンビニエンスストア統計調査報告が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。7月は平均気温が高かった。そこで冷やし麺、飲料、アイスクリームなどの夏物商材が好調で、客単価は、既存店、全店ともにプラスとなった。しかし、既存店の来店客数が17カ月連続減となり、既存店の売上高は▲0.04とわずかに前年に届かなかった。

フランチャイズチェーンは加盟店組織によって成り立っている。その加盟店オーナーの実績は既存店の売上高である。その既存店が停滞し、減収になると、加盟店オーナー自身の収入も減少する。加盟店にとっても、チェーン本部にとっても、既存店売上高が減ることは死活問題であるといえる。

7月の売上高は既存店ベースで8656億6300万円(▲0.04%)、2カ月連続のマイナスとなった。全店ベースでは、9842億9700万円、2.2%増、53カ月連続でプラスを維持。

総店舗数は5万5176店で、1年間で1010店舗の増加。1店当たりの平均月商1783万円で、平均日販は57.5万円。

既存店の来店客数は14億2595万人、▲1.5%と17カ月連続でマイナス。全店では15億9800万人、1.2%増で5カ月連続でプラスとなった。1店当たりの平均来店客数は月間でおよそ2万8900人、1日932人。

平均客単価は、既存店607.1円、1.5%増で、これは28カ月連続のプラス。一方、全店は616.0円で1.0%となり、こちらは前月6月に27カ月ぶりのマイナスとなったが、プラスに転じた。

既存店ベースの商品分野別売上高でプラスとなったのは、加工食品1.1%とサービスの2.6%。一方日配食品は▲0.7%、非食品は▲0.8%となった。

調査対象企業は(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社。

大手コンビニ3社の7月の概況は以下の通り(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9638店
既存店売上高 +0.7%
既存店客数 ▲1.2%
既存店客単価 +1.9%
全店売上高 +3.4%

ファミリーマート
総店舗数1万7057店(ファミマ1万3383店、サークルKサンクス3674店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲0.6%
既存店客数 ▲2.0%
既存店客単価 +1.4%
全店売上高 +21.5%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲4.2%
既存店客数 ▲3.5%
既存店客単価 ▲0.7%
全店売上高 ▲46.2%

ローソン
総店舗数1万3373店
既存店売上高 +1.5%
既存店客数 ▲1.1%
既存店客単価 +1.5%
全店売上高 +3.8%

7月の既存店売上高は、ローソン+1.5%、セブン-イレブン+0.7%と2社は好調。一方で、ファミマ▲0.6%、サークルKサンクス▲4.2%だった。しかし売上高がプラスだった2社も客数はマイナスで、単価がそれをカバーしている。

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