9月SC統計|秋物需要&店舗入れ替え効果で既存店7カ月連続プラス
9月の「ショッピングセンター(SC)販売統計調査」が一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は504施設。
既存店売上高は4889億3227万円で前年同月比1.4%増と、7カ月連続でプラスとなった。
9月は、全国的に気温が低かったことで、秋物商材が好調だった。不振が続いていた婦人衣料にも動きが見られたと回答する店舗が増えた。さらに不振店舗の入れ替えで活性化を進めたことがプラス要因となった。しかしシネマは人気作に恵まれて好調だった2016年の反動から客数が減少している。
テナントは3958億0100万円の1.5%増で、7カ月連続でプラスとなった。キーテナントは931億3127万円で0.9%と10カ月ぶりにプラスに転じた。
立地別・構成別の売上げ伸長率を見ると、中心地域の大都市は1.6%増。そのうちキーテナントが8.3%と大幅にプラスとなった。一方、中都市は▲0.7%と苦戦した。周辺地域は1.6%。全体に占める割合が高いテナントが好調を維持している。
立地別・地域別の売上げ伸長率は、近畿2.4%、東北2.3%、関東1.7%、中部1.4%、中国0.5%とプラスが5地域。マイナスが4地域で北陸▲2.7%、四国▲2.5%、九州・沖縄▲0.6%、北海道▲0.1%。好不調が分かれた。西日本では台風の影響で臨時休館する店舗もあった。
都市規模別・地域別では、13の政令指定都市の結果は1.7%。
プラスだったのは7都市で、仙台市6.5%、大阪市3.5%、横浜市3.2%、東京区部2.6%、神戸市2.6%、福岡市2.4%、京都市0.1%。一方、北九州市▲3.3%、名古屋市▲3.2%、千葉市▲2.9%、広島市▲1.3%、川崎市▲1.2%、札幌市▲1.1%と6都市はマイナスとなった。
その他の地域(政令都市を含まない9地域)は1.2%。
前年を上回ったのは、6地域で、北海道4.1%、中部2.9%、近畿2.1%、関東1.4%、中国1.2%、東北0.4%。北陸▲2.7%、四国▲2.5%、九州・沖縄▲1.7%の3地域は前年を下回った。
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