10月総合スーパー統計|既存店▲1.9%、台風・長雨が影響し衣食住すべて減

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計10月度速報」が発表された。10月の加盟企業数56社、9744店舗の調査である。企業数は前月の9月と変わらないが、店舗数は1カ月で25店舗増えている。また前年同月からは320店舗増加した。この協会加盟社の中で、総合スーパー業態を運営する企業が多いため、商人舎ではこの統計を総合スーパーの動向として見ている。

10月の総販売額は1兆0590億1131万円。台風や長雨などの天候不順が影響し、既存店売上高は▲1.9%だった。

食料品は▲1.1%。農産品が▲9.9%と相場の影響を受けて苦戦した。水産品、惣菜もマイナスだったが、畜産品だけはプラス5.5%と大幅な伸び。牛肉・豚肉、鶏肉ともに好調で、鶏卵、ハム、ソーセージの動きも良かった。

衣料品は▲1.8%。9月に1.4%増と回復したが、10月は紳士服、婦人服、その他衣料すべてマイナスだった。

住関品は▲5.0%。医薬・化粧品、家具・インテリアはわずかながらプラスを維持したが、家電製品は▲10.6%と二桁減。日用雑貨品、その他商品もマイナス幅は大きかった。

部門別の売上高(売上構成比)、店舗調整後の前年同月比を見る。
食料品 6946億0169万円(65.6%)  ▲1.1%
・農産品   968億4858万円(9.1%) ▲9.9%
・畜産品 868億8644万円(8.2%) +5.5%
・水産品 606億8545万円(5.7%) ▲1.1%
・惣 菜 828億7441万円(7.8%) ▲2.3%
・その他食品 3673億0681万円(34.7%) +0.2%
衣料品 896億0884万円(8.5%) ▲1.8%
・紳士衣料 180億1705万円(1.7%) ▲2.9%
・婦人衣料 251億2736万円(2.4%) ▲3.9%
・その他の衣料・洋品 464億6443円(4.4%) ▲0.2%
住関品 2080億5155万円(19.6%) ▲5.0%
・日用雑貨品 833億0554万円(7.9%) ▲7.6%
・医薬・化粧品 310億1182万円(2.9%) +0.7%
・家具・インテリア 547億9978万円(5.2%) +0.1%
・家電製品 114億3467万円(1.1%) ▲10.6%
・その他商品 274億9974万円(2.6%) ▲9.3%
サービス 27億7766万円(0.3%) +6.2%
その他  639億7157万円(6.0%) ▲0.9%

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