12月ホームセンター統計|販売額1.6%増/ニトリ・コメリ・コーナン増収
経済産業省発表の「商業動態統計速報」によると、12月のホームセンター販売額は3371億円で、前年同月比1.6%の増加だった。
(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)
伸び率が高いのは「その他」で9.2%。衣料品、食品、飲料、酒類、薬品、灯油、タバコなどの売上げがこれに含まれる。続いて「電気」6.8%、「DIY用具・素材」1.9%、「ペット・ペット用品」1.3%、「カー用品・アウトドア」0.6%、「オフィス・カルチャー」0.2%。一方マイナスは「インテリア」▲2.6%、「家庭用品・日用品」▲1.2%、「園芸・エクステリア」▲1.1%の3項目。
その他が9.2%で一番伸びているということは、ホームセンター業態全体では、残念ながらポジショニングを弱めているということだ。
ホームセンター業界の主要4社およびホームファッションのニトリの12月概況を報告する(%は前年同月比)。
(株)ニトリ
[既存店] 売上げ +8.0% 客数 +8.3% 客単価 ▲0.3%
[全 店] 売上げ +14.1% 客数 +17.9% 客単価 ▲3.2%
DCMホールディングス(株)
[既存店] 売上げ ▲4.0% 客数 ▲5.0% 客単価 +1.0%
[全 店] 売上げ ▲2.6% 客数 ▲4.2% 客単価 +1.7%
(株)コメリ
[既存店] 売上げ +3.9% 客数 ▲0.1% 客単価 +4.0%
[全 店] 売上げ +6.6% 客数 +1.8% 客単価 +4.8%
コーナン商事(株)
[既存店] 売上げ +2.1% 客数 +1.5% 客単価 +0.6%
[全 店] 売上げ +6.1% 客数 +5.0% 客単価 +1.0%
(株)ナフコ
[既存店] 売上げ ▲1.8% 客数 ▲2.8% 客単価 +1.0%
[全 店] 売上げ ▲1.5% 客数 ▲2.6% 客単価 +1.1%
主要5社の既存店で見ると、ニトリ、コメリ、コーナン商事の3社は売上げが前年同月を上回った。DCMとナフコは前年割れ。客数は、ニトリ、コーナン商事がプラスとなり、DCM、コメリ、ナフコが減少した。
また客単価はニトリだけがマイナスとなっているが、これはニトリの政策的な値下げ戦略によるものだ。ニトリは価格政策を上手に使って、客数を伸ばし、売上げをアップさせている。
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