1月商業動態統計|商業販売額5.2%/卸売7.0%/小売業1.6%/好調なスタート

2018年1月度の商業動態統計速報が、経済産業省から発表された。1月の「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は36兆6120億円で、前年比5.2%増となり、季節調整済みでは1.6%の増加だった。

卸売業の販売額は、24兆8430億円で、7.0%プラス(季節調整済▲1.9%)。鉱物・金属材料卸売業12.6%をはじめ、すべての卸売業の業種が前年越えだったことで、全体の伸び率も高かった。


(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より:以下同じ)

その中で、大規模卸売店の販売額は9兆6450億円で4.7%前年を上回った。鉱物は60.5%と脅威の伸び。一方で輸送用機械器具は▲30.9%と大幅に減少した。

小売業の販売額は11兆7700億円で1.6%増、季節調整済みでは▲1.8%低下した。商品別に見ると燃料小売業は11.2%と二桁増。機械器具小売業も5.2%増と好調に推移した。

小売業を業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されているので( )で示す。

[百貨店]
全店売上高5659億円で▲1.4%(▲0.1%)。季節調整済みは1.9%。
衣料品は▲3.0%(▲1.8%)、飲食料品は▲1.9%(▲0.3%)、その他2.1%(3.6%)。
百貨店主力の衣料品は身の回り品が0.6%と唯一プラスだったが、紳士服と婦人・子供服は苦戦した。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆1169億円で1.5%(0.7%)。季節調整済みは2.6%上昇。
衣料品は▲5.9%(▲3.8%)、飲食料品は2.6%(1.4%)、その他1.0%(0.2%)。
主力部門の飲食料品は、全店既存店ともにプラスを維持した。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9323億円で1.8%の増加。
商品販売額合計は8802億円で1.8%増加。内訳は、ファストフードおよび日配食品1.6%、加工食品1.4%、非食品2.5%、サービス0.9%とすべてプラス。店舗数は0.7%増えて5万6217店となった。

[家電大型専門店]
全店販売額は、3821億円で2.8%。
情報家電11.5%の二桁増をはじめ、3カテゴリーがプラス。一方、カメラ類と通信家電は減少した。店舗数は2526店舗で2.5%増加した。

[ドラッグストア]
全店販売額は5033億円で7.0%アップ。
食品11.0%、調剤医薬品10.8%が二桁増。ほかの7カテゴリーもすべてプラス。店舗数は5.0%増加し、1万4933店舗となった。

[ホームセンター]
販売額は、全店で2409億円で▲1.0%。
ペット・ペット用品0.5%増とその他はプラス。残りはずらりとマイナスが並ぶ。

1月の小売業の伸長率を高い順に並べると以下のとおり。ドラッグストアは高い伸び率で、2018年も好調なスタートとなった。

ドラッグストア +7.0%
家電大型専門店 +2.8%
コンビニエンスストア +1.8%
スーパーマーケット +1.5%
ホームセンター ▲1.0%
百貨店 ▲1.4%

>[1月商業統計]経済産業省ホームページ

検索ワード:経済産業省 商業動態統計調査 1月動向 小売業 ドラッグストア

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