セブン&アイnews|ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」実証実験

(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は3月16日(月)から、東京都内のイトーヨーカドー6店舗で、ムスリムやヴィーガン(完全菜食主義者)向けの「食品判定システム」の実証実験を開始する。

食品判定システムとは、お客が専用のアプリを使って、店舗内の商品棚をスマートフォンで撮影すると、ムスリムやヴィーガンが食べることができる商品かどうか、アプリが判断材料となる情報を提供するシステムだ。

実証実験は、3月16日(月)~5月31日(日)の期間で行われる。実施するのは、東京都内のイトーヨーカドー大森店、大井町店、アリオ北砂店、曳舟店、食品館三ノ輪店、食品館新宿富久店の6店舗だ。セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の食品約2900アイテムが判定対象の商品となる。

「食品判定システム」は、ムスリム・ベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」内で利用することができる。アプリは5月31日(日)までの実証実験期間中は無料で利用できる。

例えば、部分的にでも戒律に適合するように配慮している、ムスリムフレンドリーかつヴィーガンフレンドリーなアイテムには水色の枠が表示される。またムスリムとヴィーガンが口にできないと思われるアイテムには黒または灰色の枠が表示される。

ムスリムやヴィーガンなどの「食の禁忌」を持つ訪日旅行者が日本で食品を購入する場合、これまでは翻訳アプリを利用するなど、日本語で書かれた原材料名を頼りに内容を吟味しなければならなかった。(株)NTTドコモとフードダイバーシティ(株)はこの問題を解決するために、2018年9月に「食品判定システム」を開発し、トライアル提供を行っていた。このシステムと、セブンプレミアム商品の原材料やパッケージなどをデータ連携させて、ムスリムやヴィーガン向けの「食品判定システム」が開発された。この実証実験が初めて流通小売企業と直接連携した実店舗での実験となる。

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