U.S.M.Hnews|マルエツ、カスミ共同物流センター稼働/自動化・省人化推進
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称U.S.M.H)、(株)マルエツと(株)カスミの共同物流センター「U.S.M.H 八千代グロサリーセンター」を千葉県八千代市に開設し、9月7日からマルエツ、9 月21日からカスミ向けの商品供給を開始する。
同センターでは、マルエツ・カスミにおける共同配送体制を構築するとともに、物流の「2024 年問題」を見すえて車両の効率活用に取り組む。また、自動化・省人省力化に寄与する最新設備やマテハン機器を多数導入し、実店舗向けリテール DC のオートメーション化に挑戦。構内作業、店舗配送業務、店舗オペレーションの最適化を進める。さらに、IOT 技術を活用しながら業務プロセスを可視化し、さまざまな物流情報を分析、物流DXの取り組みを推進する。
■入荷、入庫、搬送
納品された商品は、水平式パレット流動棚「ニューマ・スルー」(写真左)で自動搬送され、AGF(無人搬送フォークリフト、写真右)によりデパレステーションの指定番地に格納する。AGF はレーザー誘導と人感センサーにより、人やモノにぶつからず構内を自在に移動でき、効率的な作業を行う。
■デパレタイズ
AGF で自動搬送された商品は、デパレタイズロボットで自動ピッキングされる。デパレタイズロボットは、3D ビジョンカメラにより商品を自動認識する特徴をもち、コンベアーでピースソーターエリアおよびケース出荷エリアへ自動搬送する。
■庫内搬送 仕分け、出荷、デパレタイズロボットでピッキングされた商品は、ケース出荷品と小分け出荷品、別々のルートで搬送する。ケース出荷品はコンベアーで搬送し、自動ラベル貼付後、各シュートへ搬送される。
ピースソーター(仕分けシステム)エリアに搬送された商品は、リテール DC では珍しいクロスベルトソーター(大型手荷物用仕分けシステム)で仕分けを行い、カテゴリー別に分類した状態でオリコンに入り、自動倉庫に一時格納。出荷指示に基づき、オリコン段積み機からカートラックに自動積み付けを行い、AGV(無人搬送機器)にて出荷エリアまで自動搬送を行う。
■八千代グロサリーセンター
所在地/千葉県八千代市保品 1809 番地1号「プロロジスパーク八千代1」3 階賃借面積 6170 坪
稼働開始日/2023 年9月7日(マルエツ)、9月21日(カスミ)
稼働時間/24 時間
センター運営/国分首都圏(株)
取扱商品/(在庫対応)加工食品、菓子、飲料、酒中心に 8500SKU 予定、(通過型)お米、日用品、衣料品、事務消耗品等
カバー店舗数 /74 店舗(マルエツ 36 店、カスミ 38 店)※2023 年 9 月時点