True Data news|伸びしろ商品を可視化、小売業向けAIツール12/25発売
【リテールサポート】(株)True Data(東京都港区、米倉裕之社長)は12月25日(月)、今村商事(株)(東京都港区、今村修一郎社長)と連携して開発した小売業向けAIツール「Potential Scan(ポテンシャルスキャン)」の提供を開始する。これは自社店舗の売上げと市場全体との売上げを比較したり、もっと売れそうなポテンシャルの高い商品を見つけたりすることで、売上アップにつながる伸びしろがどこにあるのかが簡単にわかるというツールだ。
True Dataは、6000万人規模のPOS、ID-POSデータを軸としたビッグデータプラットフォームを運営する。一方、今村商事は消費流通業界のデジタル化を促進するコンサルティング事業やDX研修を推進する企業だ。両者がタッグを組んで「Potential Scan」を開発した。また、最新のAIテクノロジーを使ったID-POS分析手法を小売業の現場へ浸透させるDX研修「営業DDX」も組み合わせて提供していく。
「Potential Scan」には、一つは、わずか数クリックで必要なデータが表示される簡便なダッシュボード機能と、もう一つは、もっと売れそうな商品をさがすことができる商品ポテンシャルAI機能を搭載されている。
ダッシュボード機能では、店舗ごとの売上実績、顧客属性(性年代)ごとの購買傾向などが把握できる。また、統計化された市場データとの比較により、自社の売れ筋と店舗が位置するエリアの市場の売れ筋との比較も可能だ。商品ポテンシャルAI機能では、AIを使って自社の顧客の購買履歴を分析することで、もっと売れる可能性が高い商品をリストアップして、品揃えや販売促進のヒントを得ることができる。
小売業ではデータ活用による業務の効率化や、臨機応変な売上げ向上の取り組みが求められているが、データ分析の専門家がいないケースも多い。店長やバイヤーが本来の業務に携わりながら、複雑なデータ分析に時間をかけることが難しいという課題もある。こうしたデータ分析やマーケティング部署をもたない小売業でも、「Potential Scan」ツールによって売上アップの伸びしろがどこにあるのかを視覚的に把握することができる。