アマゾンnews|第2Q 売上高39%増の529億ドル・営業利益5倍増と絶好調

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)が2018年12月期の第2四半期決算を発表した。

6月30日で終わった第2四半期の売上高は、前年同期比39%増の529億ドル(100円換算で5兆2900億円)、営業利益は前年同期比5倍の30億ドル、純利益は25億ドル。変わらず絶好調の成績だ。1株当たりの利益は5.07ドル。クラウドサービスのアマゾンウェブサービス(AWS)が、国際部門の赤字と国内市場の利益を補填している。しかし全部門ともに利益率は改善している。

営業利益額は前期比5倍増だが、売上高対比の営業利益率は5.7%。つまり前期の収益率は低かった。それはアマゾン・プライム会員獲得のために収益を吐き出して、先行サービスを続けていたからだ。つまり、アマゾンは一貫して客数主義を貫いているのだ。

 

CEOのジェフ・ベゾスは語っている。
「お客さまにアレクサ(Alexa)をどこでも使ってもらえるようにしたい。すでに、150カ国以上で多くの開発者が、Alexa Voice Serviceを使用した新しいデバイスを構築しています」

アレクサは2014年に開発されたAIアシスタントであり、いわばアマゾンのプライベートブランドのAI機器である。音声交流をベースに、音楽再生、予定リストの作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生、天気や交通情報、リアルタイム情報などの提供ができる。

「アレクサ対応製品の数は過去1年間で3倍以上になりました。私たちのパートナーは、ヒューレットパッカード、レノボ(Lenovo)のWindows 10 PC 、BMW、フォード、そしてトヨタなどです。こうしたパートナー企業は、新しいさまざまなアレクサの経験価値を創造してくれています」

今年で4年目となった「プライム・デー」は、世界で1億個の商品が購入され、ファイア・TV・スティック、アレクサ・ボイス・リモート、エコー・ドットが世界でベストセラーになった。プライベートブランドの売上げがトップ3を占めるから、営業利益が高まってきたとも判断できる。

アマゾンのオンライン商品販売金額はアメリカ国内のeコマース扱い高の半分以上のシェアを持つとも予測されていて、独禁法に抵触するとすらささやかれている。

2018年第3四半期は、売上高540億ド~575億ドル(前年度比23%~31%増)、営業利益は14億ドル~24億ドル(前年度の4倍~7倍ほど)を見込んでいる。

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