クローガーnews|第2Qは増収・営業減益/既存店売上高1.6%増で食品競争激化
スーパーマーケット最大で、全米チェーンストアランキング2位のクローガーが8月18日で終わった第2四半期の決算を発表した。
売上高は278億6900万ドル(1ドル100円換算で2兆7869億円)で、前年同期比1.0%増。既存店売上高はガソリン販売を除いて1.6%増。営業利益は5億4900万ドル(549億円)で19.2%減の大幅減少だったが、純利益は43.9%の5億0800万ドル(508億円)。アメリカでは純利益を重視するので、一応、増収増益だった。ただし、営業利益のダウンは、粗利益を下げて、価格競争を激化させたからだ。
売上高も一応堅調な動きだったが、既存店売上高は期首予測を下回って、したがって株価を10%ほど下げた。確かに、ウォルマートやターゲットは、既存店売上高を4.5%、6.5%とそれぞれ上げていて、クローガーのそれは精彩を欠く。クローガーCFOのマイク・シュロットマンは、600店舗の改装が営業利益に影響したと述べている。
食品のインフレは、今年に入って1.5%ほどで推移しており、この既存店売上増加率ではほとんど増えていないのと同じだ。非食品のシェアが高いウォルマートとターゲットの伸び率がよくて、クローガーがやや苦戦をしたということは、アマゾンを含む食品販売の売価競争が激化していることを示している。