クローガーnews|アパレルブランド「ディップ」ミムランを起用して新発売

クローガーが、新しくアパレルファッション・ブランドを立ち上げる。ブランド名は「ディップ(Dip)」。もちろん同社は米国ナンバー1のスーパーマーケットチェーンだ。食品を中心にした店舗展開が基本である。しかし同社には1999年に経営統合したワシントン州のフレッドマイヤー社がマルチデパートメントストアを展開している。さらに非食品を強化したフォーマットの「マーケットプレース」が300店ほどあって、この両者にとって強力なオリジナルファッションブランドが望まれていた。

このディップブランドは、クローガーのID-POSデータをベースにしたマーケティング調査会社「84.51°」の消費者の情報をもとに、ファッション・デザイナーのジョー・ミムランが開発している。ミムランは「クラブ・モナコ」、「ピンク・タータン」「ジョー・フレッシュ」などで知られる著名なデザイナーだ。ミムランは、カナダの大手小売業ロブローのブランド「ジョー・フレッシュ」の創始者で、現在はベンチャーキャピタル「ジブラルター」社の共同創業者の1人として、将来性の高い企業に投資している。

ミムランのほかに、ジャックマン・ブランドのジャックマン・リインベンツもパートナーとして、ブランド創造やマーケティングで協力している。

このディップは、スーパーマーケットの品揃えに加わっても違和感のない、シンプルで、スタイリッシュだが、お手ごろ価格の商品である。商品の80%が19ドル以下の価格帯だ。メンズ、ウィメンズ、ヤングメンズ、ジュニア、キッズ、トドラー&ベイビーの 6カテゴリーがある。

クローガーの「マーケットプレース」フォーマットは、ウォルマート・スーパーセンター対策店舗として、ノンフードを強化してスタートした。当初は、ホームファニシング(家具)を柱としたマーチャンダイジングを展開したが、商品回転率が低くて、未完成に終わった。そこで家具に変わって、アパレルファッションを広げたが、これまでのところ鳴かず飛ばず。いよいよ、ディップ・ブランドで本腰を入れ始めた。

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