クローガーnews|英国オカドとの共同流通センターはAIとロボット活用
アメリカ最大のスーパーマーケット企業クローガーは、イギリスのオンライン・スーパーマーケット企業「オカド・グループ」を昨年5月に買収したが、そのオカドと共同で開発している流通センターに関する先進的な追加情報を発表した。
クローガーCEOのロドニー・マクマレンは、先週開催された全米小売業協会「NRF2019」の会場で、「最初の3施設をそれぞれ条件が異なる場所に建設する計画を立てている」と語った。
1カ所目の流通センターは、クローガー店舗の多いシンシナティー北部のモンローに建設されることが既に決まっている。2カ所目以降は確定していないが、向こう3年以内に、20カ所の流通センターを建設する予定である。
オカドがイギリス国内に所有する流通センターでは、全行程をAI(人工知能)がコントロールする。その上で商品のピッキング作業はロボットが行う。ロボットを使うことで、人間が商品を探す時間の削減を図る。
ロボットは 「the hive」(養蜂箱)と呼ばれるシステムを使って運用されている。たくさんのロボットがhiveの上を移動し、注文を受けた商品をロボットアームで拾い上げる。最終的に商品は人間のスタッフに渡され、配送用のプラスチックケースへと収められる。
マクマレンは、提携の理由として、「もし自社でこの流通センターを開発したとすると、5年から10年かかっただろう」と述べている。モンローの施設は、33.5万平方フィートの土地に5500万ドルをかけて建設され、完成は2020年の終わりか2021年の初めとなる予定だ。