米国ECnews|’19米国ECトップ10予測/1位アマゾン・3位ウォルマート
eMarketerが、2019年の米国EC市場における企業シェア予測を発表した。
2018年にアップルを抜いて3位に躍り出たウォルマートは、2019年は売上高を33%増やして278億1000万ドルとなり、EC市場の4.6%のシェアを占めるだろうと予測する。
不動の1位アマゾンは、20.4%増の2825億2000万ドル。EC全体の47.0%を占めると見る。これはリアルとECを含む小売売上高の5%以上になる。2012年段階で、小売業に占めるECシェアは6%に過ぎなかった。それが2019年段階で、アマゾンだけで5%を占めるのだから、その伸長はすさまじい。
アマゾンの売上高の伸び率は3割から2割へと落ちてきている。しかしこのまま2桁台で伸び続ければ、数年後にはウォルマートが射程に入る。ウォルマートがEC強化にまい進するのも当然なのだ。そのウォルマートはECにおいてはいまだアマゾンの10分の1程度だが、アマゾンの売上げにはプラットフォーム上の他社のそれが乗っている。一方、ウォルマートの売り上げはすべて自社売上げである。
●2019年のEC売上シェアベスト10予測
1位 Amazon:47.0%
2位 eBay:6.1%
3位 Walmart:4.6%
4位 Apple:3.8%
5位 The Home Depot:1.7%
6位 Costco:1.3%
7位 Wayfair:1.3%
8位 Quarate Retail Group:1.3%
9位 Best Buy:1.3%
10位 Macy’s:1.2%
【結城義晴の述懐】1位のアマゾンと3位のウォルマートのデッドヒートが続く。2位のeBayの6.1%シェアもよく健闘していると見ることができるし、ホームセンターのホームデポの5位(1.7%)、コストコの6位(1.3%)、家電チェーンのベストバイ(1.3%)、メイシーズの10位(1.2%)も、各業態トップ小売業の存在感を示す。ここにスーパーマーケット断トツ1位のクローガーが入ってこないのは、逆に生鮮食品やデリはECチャネルにはいまだ乗りにくいことを示している。