TJXnews|’18年通期は客数増で9%増収17%増益/全セグメントで既存店増収

米国のオフプライスストア(OPS)業態でトップのTJXCompanies(マサチューセッツ州フラミンガム、アーニー・ヘルマンCEO)が、2月2日で終了した第4四半期と2018年度通期の業績を発表した。オフプライスストアは百貨店や高級専門店のアパレルや住関連品の売れ残り商品を集荷して、それを雑然と並べる業態で、宝探し的な楽しさを持つ店舗をパワーセンターなどに展開する。

まず第4四半期の売上高は、111億2700万ドル(1ドル100円換算で1兆1127億円)で、前年比1.5%増、純利益は8億4200万ドル(842億円)で4.0%減だった。

2018年度通期の売上高は、389億7200万ドル(3兆8972億円)で、前年比8.6%増。純利益は30億6000万ドル(3060億円)で17.3%増。

第4四半期のホリデーシーズンは成長が止まったが、通期では増収増益と好調だ。

TJXでは主にアパレルを取り扱うT.J.Maxx(ヨーロッパとオーストラリアではT.K.Maxx)は1863店、Marshalls1179店、アウトドア関連用品が中心のSierra Trading Post35店、カナダで展開するWinnersが271店。 そしてインテリア家具を取り扱うHomeGoods749店とHomesense209店で、合計4306店舗を展開している。

既存店の伸び率は客数の増加がけん引して、第4四半期・通期ともに6.0%プラスとなった。セグメント別の売上高(売上構成比)と既存店伸び率は以下の通り。

•第4四半期
Marmaxx(T.J.MaxxとMarshallsを合わせた呼称) 68億5600万ドル(61.7%)、プラス7%
HomeGoods 17億2700万ドル(15.5%)、プラス5%
TJX Canada 10憶4100万ドル(9.4%)、プラス4%
TJX International(ヨーロッパとオーストラリア) 15憶0300万ドル(13.5%)、プラス5%

•2018年度通期
Marmaxx 240億5800万ドル(61.7%)、プラス7%
HomeGoods 57億8700万ドル(14.8%)、プラス4%
TJX Canada 38憶7000万ドル(9.9%)、プラス4%
TJX International 52憶5800万ドル(13.5%)、プラス3%

アメリカの小売業は基本的に返品をしない。だからオフプライスストアが成り立つわけだが、百貨店やステータスブランドショップが不調であればあるほど、オフプライスストアに商品は流れ、好調となる。実に皮肉なビジネスモデルだが、絶好調であることは変わりない。

アーニー・ヘルマンCEOは自信満々。

「当社の事業は、途方もない金額のキャッシュを生み出し、強力な財務収益をもたらし続けています」

「当社の設備投資計画には、新規店舗への投資、店舗の改造、およびサプライチェーンとインフラストラクチャの再整備が含まれています

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