ベッド・バス&ビヨンドnews|2018通期決算は137億円の赤字/CEO退任
ホームファッションチェーンのベッド・バス&ビヨンドが大揺れしている。
3月2日に締めた2018年度決算は売上高120億2880万ドル(1ドル100円換算で1兆2029億円)で、これは前年同期比で約2.6%減。比較可能な数値に修正すると約1.1%の減少。そして営業損失は8714万ドル(87億1400万円)、純損失は1億3722万ドル。137億円の赤字であった。
2018年度には3店を新規にオープンしたものの、21店を閉鎖した。しかし、21店で新コンセプトの実験を試みた。その結果、客数で3.7%の改善が見られた。「次世代型ラボストア」と呼ばれる新コンセプト店は、品揃えを調整し、ビジュアル・マーチャンダイジングを取り入れて、顧客の買物経験を改善している。
しかし、決算発表の後、150人の従業員を解雇し、さらに今年度中に40店の閉鎖、15店の新店開発を実行することも公表した。
そのベッド・バス&ビヨンドは、共同創業者であるワーレン・アインスバーグとレオナルド・ファインスタインが役員を退任し、新しく5人の外部役員が就任した。さらにCEOのスティーブン・テマレスも5月下旬に辞任に追い込まれた。
さらに、直近の発表では、新たに4人の独立系の役員を任命し、これによって役員会は13名体制となる。そのうち12名が非常勤、7名が女性となった。
不採算部門は、これまで買収してきたフォーマットだ。コストプラス・ワールドマーケット、バイ・バイ・ベビー、パーソナライゼーションモール、クリスマスツリー・ショップなどだが、これらの事業を売却して、コアのビジネスモデルの「ベッド・バス&ビヨンド」に集中、フォーカスする方向で、改革が検討されている。