GNCnews|第2Q売上高13.6%減/モール出店店舗不調で最大900店閉鎖予定

健康関連商品を販売する専門店チェーンのGNC(ペンシルベニア州ピッツバーグ、ケン・マーチンデールCEO)が、6月30日に終了した2019年度第2四半期の決算を発表した。

GNC()はビタミンやミネラルなどのサプリメント、栄養補助食品、ダイエット商品や健康関連商品の販売を手掛けており、米国50州とカナダに約3400店舗の直営店を、米国内には約1000店舗のフランチャイズ店を展開している。

売上高は5億3400万ドル(1ドル100円換算で534億円)で前年同期比13.6%減少した。営業利益は0.3%減少して4872万ドル、純利益は20.4%増加して1606万ドルだった。

売上高の減少と純利益の増加は、GNCの製造部門であるニュートラの工場と中国でのビジネスを、中国のハルビン・ファーマスーティカル・グループに移譲した結果である。

GNCが米国国内で展開する店舗は、その28%がモール内への出店で、61%がストリップ・モール内で営業している。昨今、モールへの来客数が減少しており、同社もその影響を受けている。そのため、今年末までに主にモールに出店している700~900店舗を閉鎖する予定だ。

部門別に見ると、まず国内とカナダの直営部門は、2四半期続けて営業利益が伸長、営業利益率は8.8%から10.3%になった。しかし既存店売上高は4.6%減少した。

国際部門のフランチャイズ店のビジネスは今期、売上高が2%増加した。特にインドの成長ぶりは著しい。オーストラリアのパートナーとは、30億ドル市場のブラジルへの進出で合意した。

昨年秋、スポーツ用品専門店チェーンのディックス・スポーティング・グッズと提携し、GNCのスポーツ・フィットネス関連の商品50アイテムをディックスの10店舗でテスト販売した。結果は好調で、今年に入って35店舗に拡大している。

米国で最大規模の新聞販売チェーンを展開する「ハドソン・ニュース」との提携では、空港に出店している250店舗でGNCブランド商品を販売している。これらの提携はドラッグストア第3位のライト・エイド、ウォルマートのメンバーシップホールセールクラブのサムズ・クラブとの提携などとともに、GNCブランドを広めるために効果的な手段となっている。

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