コールズnews|第2Q/売上高44億ドル3.1%減・純利益17.5%減の減収減益
米国ジュニア・デパートのコールズ(ウィスコンシン州メノモ二―フォールズ、ミシェル・ガスCEO)は、8月3日で終了した2019年度第2四半期決算を発表した。
売上高は、前年同期比3.1%マイナスの44億3000万ドル(1ドル100円換算で4430億円)、営業利益は16.8%マイナスの3億7600万ドル(376億円)、純利益は17.5%マイナスの2億4100万ドル(241億円)の減収減益だ。1株当たりの利益も14.0%マイナスの1.51ドル。
既存店の売上高も2.9%減少した。
ミッシェル・ガスCEOは次のように述べている。「第2四半期の既存店売上高は改善してきており、後半の6週間では1%増加しました。これは好調なバック・トゥ・スクールセールに加えて、店頭でのアマゾンの返品受け付けを開始したことで、来店客数が増加しているからです。今後は、新ブランドの立ち上げやプログラムの拡大を計画しており、それがさらに良い方向へ向かうことを期待しています」
〈ミッシェル・ガスCEO:同社HPより〉
オンライン販売の売上高は、第1四半期の一桁台後半から、第2四半期には二桁台半ばまで成長した。とくに店舗ピックアップが伸長しており、オンライン販売量の20%近くを占めるに至っている。アマゾンの返品受け付けは来店客数増に貢献しており、その来店時間はオフピークが多くなっている。また、返品客は若い世代が多いため、若者向けの特別販促も計画している。
コールズは新学期を前に、カントリーミュージックスターのブレット・ヤングとリーバイスとのパートナーシップブランド「カリヴィル」を発売する予定だ。
アメリカのシューズブランド「ナインウェスト」も来月から発売される予定だが、靴に加えて、自社でデザインした女性のカジュアルウェアもラインアップされる。この他にもユニークなオンラインブランドを集めた「キュレーティッド バイ コールズ」が10月からコールズ50店舗とオンラインショップでテスト販売される。アディダスのショップ・イン・ショップも現在75店舗を展開しているが、今秋には175店舗に拡大する計画だ。
コールズは、一流ブランドを扱うメイシーズやノードストロームなどのノーマル百貨店と比べると、はるかに買いやすい二級、三級ブランドを主力にして成長してきた。しかしそのマーケットに行き詰りが見られる現在、特徴のある新ブランドとタイアップして、インショップ展開やコーナー化する方向を模索している。