ウォルマートnews|年98ドルの定額で無制限に利用できる宅配を全米に拡大

ウォルマート・インク(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は食料品配達の新たなオプションとして「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を9月12日から全米に本格展開すると発表した。

この宅配サービスは、1年に98ドル(1ドル100円換算で9800円) または1カ月に12.95ドル(1295円)を払えば、無制限に利用できる。通常は、1回の配送料が9.99ドル(999円)だから、月に2回以上利用する顧客にとってはお得になる。しかも注文から最短4時間で届けてくれる。

2019年初めからヒューストン、マイアミ、ソルトレイクシティ、タンパの4都市の店舗で実験的に開始していたが、顧客に好評だったことから、今秋、200都市圏の1400店舗に拡大する運びとなった。

商品はWalmart.com/grocery、または既存のWalmart Groceryアプリで注文する。商品売価は最寄りの店舗と同じ「エブリデーロープライス」。新会員には15日間の無料お試し期間も提供される。

ウォルマートはサービスを本格的に開始するにあたって、新規雇用も含め4万5000人以上を「パーソナル・ショッパー」として動員し、新鮮な野菜や肉などを選ぶトレーニングを3週間かけて行う。

食料品の宅配を巡っては、全米でし烈な闘いが展開されている。アマゾンは年119ドルを支払うプライム会員向けに、傘下のホールフーズの商品を即日配送するサービスを提供している。ウォルマートのライバルであるディスカウントストアのターゲットも、年99ドルで生鮮食品などを即日配送している。

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