ウォルマートnews|第3Q増収・92.3%増益/米国内部門は生鮮宅配で絶好調

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は11月14日、2020年1月期の第3四半期決算(8月~10月)を発表した。

第3四半期の売上高は1269億8100万ドル(1ドル100円換算で12兆6981億円)で前年同期比プラス2.5%、サムズクラブ会員費を含むその他収入は10億1000万ドル(1010億円)でプラス1.3%で堅調に推移した。したがって総収入で見ても、1279億9100万ドル(12兆7991億円)のプラス2.5%という結果となった。

ただし、営業利益はウォルマート・インターナショナル部門の減損損失が要因で、47億1800万ドル(4718億円)でマイナス5.4%の減益となった。

一方で純利益は前年同期の17億1000万ドルから32億8800万ドル(3288億円)に跳ね上がり、プラス92.3%の大幅増となった。

部門別での業績をみていく。

ウォルマートUSの第3四半期売上高は832億ドルのプラス3.2%、営業利益は42億ドルでプラス6.1%。既存店売上高でも3.2%の伸びを示した。客数はプラス1.3%、客単価がプラス1.9%。さらに米国内のeコマース売上高も41%伸長し、ウォルマートの国内部門は絶好調である。3000店舗にまで拡大したグローサリー・ピックアップ、1400店舗で導入されている即日宅配サービス、そして10月に開始したばかりの自宅内配送サービスの「インホーム・デリバリー」がこの好調の要因として挙げられる。

会員制ホールセールクラブ、サムズクラブの売上高は146億ドルで0.7%プラスだったものの、営業利益は3億ドルでマイナス13.7%。また客数はプラス5.7%だったが、客単価がマイナス5.1%と落ち込んだ。

ウォルマート・インターナショナルは、売上高292億ドルで1.3%増だが、営業利益は6億ドルでマイナス46.2%の大減益となった。

ダグ・マクミロンCEOは、「第3四半期は満足のいく結果となりました。アソシエーツは(新テクノロジーや新サービスなどの)変化にすばらしい対応をしてくれており、とても誇らしく思います。アメリカ国内事業では既存店売上げが堅調で、営業利益は6四半期連続でプラスでした。またFlipkartとPhonePeをウォルマートファミリーの一員として迎え入れてから1年が経過し、『The Big Billion Days』イベントではインドでの記録的な売上げを達成しました。これから到来するホリデーシーズンに向け、私たちは着々と準備をしています。店舗とeコマースで提供する商品によって、お客さまへ価値と利便性をお届けします。私たちのアソシエーツは、一人ひとりのお客さま、一つひとつのご注文に力を注ぐことをお約束します」と語っている。

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