マイケルズnews|廃業するACムーアの40店を引き継いで1300店規模に拡大

米国のクラフトショップチェーン最大手のマイケルズが、同業のACムーアの40店舗を引き受けて、店舗数を約1300店の規模に拡大する。

そのACムーアは米国東海岸に、アート&クラフトストアのリージョナルチェーンとして145店以上を展開するが、この度、全店を閉鎖して小売事業から撤退する。閉鎖される店舗のうちの約40店のリース契約をマイケルズが引き継ぐ。マイケルズはさらにACムーアの東海岸のディストリビューションセンターも継承し、一部の知的所有権も買い取る。

ACムーアのアンソニー・パイパーノCEOは、百貨店をはじめとするノンフード小売業界の全体的な不調を理由の第一に挙げるが、第二はやはりアマゾンをはじめとするオンライン・リテイラーの参入による競争激化が考えられる。すでにACムーアのオンライン注文機能はサンクスギビング週間の月曜日から停止されている。

一方、マイケルズは全米とカナダでチェーン展開するが、こちらも決して業績が順調なわけではない。

2018年度の年間決算の売上高は52億7190万ドル(1ドル100円換算で5271億9000万円)で、対前年比マイナス1.68%だった。この売上高の減少は、2018年度第1四半期に94店のフルサイズ店舗を閉鎖したためだ。2018年度末の店舗数は1258店だった。
営業利益は、5億6360万ドル(563億6000万円)で、こちらは23.4%の激減だった。

マイケルズのマーク・コスビーCEOはコメントしている。「市場を戦略的に拡大し、より多くの顧客に店舗とオンラインの両方で商品とサービスの提供をしていく。引き継ぐ店舗は来年には再開店する」

マイケルズにとって、東海岸の店舗ネットワークは強化されるが、根本的な問題は解決されたわけではない。

米国の非食品カテゴリーキラーには、受難の日々が続く。

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