クローガーnews|パンデミック下の食料支援のため、300万ドル寄付へ
アメリカ最大のスーパーマーケット企業であるクローガーが2018年に設立した公益団体「Zero Hunger | Zero Waste(飢餓ゼロ・ゴミゼロ)財団」は、新型コロナウイルスによるパンデミックの状況を受け、食料支援のために300万ドル(1ドル100円換算で3億円)寄付することを発表した。
300万ドルの寄付は、同財団の非営利パートナーである「Feeding America」と「No Kid Hungry」に均等に分配される。「Feeding America」はアメリカ最大の飢餓救済団体、「No Kid Hungry」は子どもの飢餓を無くすためのキャンペーンで、Share Our Strengthという団体が背景で活動している。
この寄付金は2団体を通じて、全国のローカル・フードバンクを支援するだけでなく、休校措置によって給食を食べられなく可能性がある子どもたちに栄養価の高い食事を与えられるようにするためのイニシアチブにも利用される。
クローガーグループの総務担当副社長Keith Dailey氏は次のように述べている。
「私たちの最も緊急の使命は、お客さまに必要とされているときに店を開けることです。そのために店舗も倉庫も、食料生産から流通のチャネルも、オフィスや店舗の従業員も、24時間体制で働いています。コロナウイルスの大流行によって、食料不安に苦しんでいる人々が増える可能性があることを念頭に置いて支援を開始します。そのためにもクローガーのZero Hunger | Zero Waste 財団は、これまでで最大規模の寄付を全国の食糧不安のあるコミュニティに飢餓救済資金を迅速に提供します」
一方で、支援を受けるFeeding AmericaのClaire Babineaux-Fontenot CEOは 「この困難な状況下におけるクローガーの支援によって、各地のフードバンクはコミュニティの最も脆弱なメンバーにサービスを提供するための資金を確保することができます」と語る。
またNo Kid Hungryキャンペーンの組織であるShare Our StrengthのTom Nelson社長兼CEOも次のように述べている。
「アメリカでは約2200万人の子どもたちが学校での食事に依存しています。Zero Hunger | Zero Waste 財団とのパートナーシップにより、No Kid Hungryは最も打撃を受けているたコミュニティのフードバンクや非営利団体への緊急助成金を積極的に提供します。それにより、休校期間中の食事についての情報提供をし、すべての子どもが1日3回の食事を取れるように支援します」
クローガーおよび関連子会社は、それぞれの地域の飢餓救済団体へ直接寄付するこも奨励している。