アルバートソンnews|非接触型のピックアップ・ロッカーを試験運用

米国スーパーマーケットチェーン第2位のアルバートソン(アイダホ州ボイシ、ジム・ドナルドCEO)は10月19日、冷蔵・冷凍機能付きの非接触型ピックアップ・ロッカーを試験運用すると発表した。今回導入されるピックアップ・ロッカーは、アルバートソン傘下のジュエル・オスコー(シカゴ地区)とセーフウェイ(サンフランシスコ湾岸地域)でテスト運用される。

同社はすでに、ネットスーパーでカーブサイド・ピックアップの「ドライブアップ&ゴー(Drive Up & Go)」や宅配サービスを行っている。今年の第1四半期(4月~6月)には、eコマースの売上高が前年度比で276%増加しており、全国にドライブアップ&ゴーストアを拡大し続けている。

今回試験導入される非接触型のピックアップ・ロッカーはアメリカの機材メーカー、ベル&ハウエル社が提供する。モジュール式で温度制御されており、屋内と屋外の両方に設置することができる。これまでは冷蔵冷凍商品が含まれるグロサリーの場合、ロッカーでの保管は難しかったが、冷凍・冷蔵機能が装備されたロッカーの登場により、グロサリー注文の対応が可能となった。

顧客がオンライン注文をして、ピックアップを希望すると、注文した商品を受け取る時間枠を選択するよう求められる。顧客が購入を完了すると、QRコードが送られてくる。そのQRコードをスクリーンにスキャンさせ、ロッカーの扉を開けて商品を取り出すという流れだ。注文した商品を受け取りに行く顧客の手間は変わらないが、車まで商品を運ぶ従業員の業務は省ける。また、駐車場に制約がある都市部の店舗ではロッカーの設置は有効だ。

アルバートソンは同日、モバイル決済システム「アルバートソンズ・ペイ(Albertsons Pay)」を導入することも発表した。アルバートソンをはじめ、セーフウェイ、ボンズ、ジュエル・オスコーなど傘下のすべてのスーパーマーケットで利用できる。

アルバートソンズ・ペイはアルバートソン専用のストアアプリで、QRコードを表示してレジで決済を行う。顧客はアルバートソンの「ジャスト・フォー・ユー(Just For U)」アプリにクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどの情報をあらかじめ登録しておく。レジではQRコードを表示するだけで支払いを済ますことができる。クーポンなどの特典も自動的に適用される。

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