CVSヘルスnews|2020年度売上高2687億ドル・4.6%増/純利益8.5%増
米国ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(ロードアイランド州ウーンソケット、カレン・リンチCEO)が12月31日で終了した2020年度の第4四半期と2020年12月期通期の決算を発表した。
第4四半期の総収入は、前年同期比で4.0%増の695億5400万ドル(1ドル100円換算で6兆0554億円)、営業利益は16.9%減の25億2400万ドル(2524億円)、純利益は44.0%減の9億7500万ドル(975億円)と増収減益だった。
2020年12月期通期では総収入2687億0600万ドル(26兆8706億円)で前年比プラス4.6%。営業利益は16.1%増の139億1100万ドル(1兆3911億円)、純利益は8.5%増の71億9200万ドル(7192億円)と、増収増益となった。
CVSヘルスの事業は3つのセグメントに大別される。
薬剤給付管理会社のケアマークを中核とするファーマシー・サービス部門では、第4四半期の売上高は1.9%減の363億5500万ドル、営業利益は11.6%増の15億0500万ドルだった。通期では売上高が0.3%増の1419億3800万ドル、営業利益が15.2%増の54億400万ドルと、増収増益だ。
ロングターム・ケア施設を含む小売部門CVSファーマシーでは、第4四半期は売上高240億6200万ドル(6.6%増)、営業利益16億4400万ドル(13.9%減)、通期では売上高911億9800万ドル(5.3%増)、営業利益56億4000万ドル(2.6%減)とともに増収増益となった。扱い処方箋数は、第4四半期で2.0%、通期で3.4%それぞれ増加した。
健康保険が中心となるヘルスケア・ベネフィット部門では、第4四半期は売上高191億0300万ドル(11.4%増)、営業利益5600万ドル(85.5%減)の増収減益、通期では売上高754億6700万ドル(8.4%増)、営業利益36億3900万ドル(138.3%増)の増収増益だった。
COVID-19のワクチン接種は、11州の350以上の薬局で25万件行った。CVSではワクチンの供給があれば、月間2000万~2500万件の接種を行える準備が整っている。簡易クリニックであるミニッツクリニックでは、E-Clinicとビデオ・ビジットによるバーチャル・ヘルスによる診察を全米で実施している。また、2019年2月に登場した新フォーマットの「ヘルスハブ」は650店舗以上に拡大した。
多様なヘルスケア・ビジネスを展開しているCVSヘルスは、消費者に密着した薬局とその他関連サービスで着実にビジネスの基盤を築いてきている。