クローガーnews|フロリダのフルフィルメント・センター稼働開始

クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は、イギリスのEC企業オカド社と提携して建設を進めているネットスーパー専用倉庫「フルフィルメント・センター(Fulfillment Center)」の2カ所目がフロリダ州グローブランドで稼働を開始したと発表した。

グローブランドの施設は「カスタマー・フルフィルメント・センター(Customer Fulfillment Center:CFC)と呼ばれ、広さは37万5000平方フィート(約1万0538坪)。400人ほどの社員を雇用し、180人ほどで運営するスポーク拠点をタンパやジャクソンビルなどに設けて効率の良い配送業務を行う。

ハブとなるCFCは、生鮮品から日用品まで数万品目の在庫を保管し、それを処理する能力がある。最新の人工知能(AI)やロボティクスの技術を活用しながら24時間稼働する。

CFCでは1000以上のロボットが水平方向と垂直方向に自動的に動き回り、商品の収納とピックアップを行う。配達時間直前に集められる商品は、重さや嵩などによって最適なバッグ数になるようトートで集められる。このとき、壊れやすい商品は上に置かれる。梱包された商品は温度管理されたバンで顧客宅へ配達される。このバンには最大20の注文をストックすることができる。

競合他社との差別化として、顧客のロイヤルティ、配達時間、リードタイム、ルートの最適化などによって調整される配達費が決定される。また、配達人へのチップは請求されない。

フロリダ州ではまだあまり馴染みのないクローガーだが、新鮮で求めやすい食品をeコマースによって広く知ってもらい、将来の成長につなげたいと期待している。

フロリダ州でシェアが高いパブリックスでは、オンライン販売はインスタカート社によって運営されている。そのため、配達料や売価は店頭価格より高く設定されている。

一方、自社で運営するクローガーでは店舗と同じ売価で販売し、配達人へのチップもかからないから、競争力はかなり高まる。店舗建設にはある程度時間がかかるため、その間eコマースで顧客を増やそうという考えだろう。

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