全米小売業協会news|’21小売業売上高10.5%~13.5%増に上方修正
全米小売業協会(National Retail Federation:NRF)は6月9日、2021年の小売業売上高は前年比で10.5%~13.5%増加し、4兆4400億ドル~4兆5600億ドル(1ドル100円換算で444兆円~456兆円)に成長すると年次予測を修正した。
今年2月に出された最初の予測は6.5%増だった。これは「米国救済計画法」が成立する前に行われたもので、消費者支出、ワクチン接種、ウイルス感染率、追加の財政刺激策について依然として大きな不確実性があった。
このうち、無店舗・オンライン販売は18%~23%増加し、1兆0900億ドル~1兆1300億ドル(109兆円~113兆円)になると予測されている。これには乗用車、ガソリン、レストランの売上高は含まれていない。2020年の小売業売上高は4兆0200億ドル(402兆円)で、そのうちの9200億ドル(92兆円)が無店舗・オンラインで販売された。
また、GDPに関しても今年初めの4.4%~5%の増加予測を、7%の増加に上方修正している。NRFのチーフ・エコノミストであるジャック・クラインヘンツ氏は「アメリカ経済には強く明確な回復の兆候が見られ、この成長率は1984年以来の高率である」とコメントしている。
〈ジャック・クラインヘンツ氏〉