ウォルマートnews｜垂直農法のプレンティに出資/店内栽培の野菜を販売

ウォルマート（アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO）は、農薬を使わず屋内で新鮮な野菜を栽培する垂直農法のプラットフォームを開発している「Plenty Unlimited Inc.（プレンティ）」に4億ドルを出資し、ウォルマートの店舗で栽培した野菜を販売する合意に至ったことを発表した。

南サンフランシスコ市に本社をかまえるプレンティは、ワイオミング州ララミーに研究施設を持ち、カリフォルニア州コンプトンには世界最大級の垂直農法の屋内菜園を運営している。同社の農業技術プラットフォームでは、一年中採れたての無農薬農産物を提供することができる。また通常の温室や屋内農場とは異なり、エンジニアリング、ソフトウェア、サステナブルな作物学を組み合わせることにより、1つのプラットフォームで複数の作物を栽培できる。

ウォルマートでは、顧客に新鮮で品質の高い食品を求めやすい売価で供給するため、今回の投資を行った。消費者の近く、つまり店内で栽培することで、運送費や生ごみを削減し、100％リサイクル可能な製品パッケージを使うことによって商品をより長く新鮮に保つことができる。

ウォルマートのチーフ・マーチャンダイジング・オフィサーのチャールス・レッドフィールドは「今回のコラボは、サステイナビリティへのコミットメントを満たすと共に、農業革新を推進します」と述べている。