アマゾンnews|大規模な人員削減を発表/今後の成長を目指す

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は 11月17日(木)、ブログ投稿で1万人以上の人員削減を発表した。

同社のデイブ・リンプ副社長は11月16日、担当するデバイス部門とサービス部門で人員削減を実施することを明らかにしていた。

アンディ・ジャシーCEOは、傘下のビジネスおいて、それぞれの部門でコスト削減に向けた事業見直しを進めている。それぞれの部門で今後の人員や投資計画を見直し、長期的な成長を目指す。現在の難しい経済環境を考慮し、過去数年で膨れ上がった人員を整理しなければならないとしている。

とくに不採算事業に焦点を当てており、デバイスおよび書籍事業全体で多くのポジションを廃止し、人員を削減する。また、人材・経験・技術部門にも自主的な人員削減を求めている。

新型コロナウイルス感染症の拡大で、eコマースとネットを介した商品購入が加速したが、2022年に入ってコロナ禍が落ち着きを見せ始めると業績は減速した。通販だけでなくクラウドの成長も停滞し始めた。

アマゾンの2022年第3四半期(7~9月期)決算は、上半期よりは改善が見られたものの、利益はアナリスト予測を下回った。決算説明会でジャシーCEOは「マクロ経済環境には多くのことが起こっており、長期的・戦略的施策を犠牲にすることなく、より合理的な投資をするためにバランスを取っていく」とコメントしていた。

ジャシーCEOは次のように述べている。
「この人員削減の判断は、CEO就任後一番難しいものだったが、アマゾンはこれまでも経済的な困難を乗り越え成長してきている。これからも成長機会となる店舗、広告宣伝、AWS、そしてプライム・ビデオ、ヘルスケアなどのイニシアチブも進めていく。将来に対しては楽観視しており、今後も顧客にかかわり、彼らのために発明し、革新を続けていくことで必ず成功すると信じている」

 

 

 

 

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