アルバートソンnews|’22年商776億ドル8.0%増も純利益6.6%減

米国スーパーマーケットチェーン第2位のアルバートソン(アイダホ州ボイジー、ヴィヴェック・サンカランCEO)が2月25日で終了した2022年度第4四半期と通期の業績を発表した。同社は昨年10月にクローガーとの合併が報じられたが、現在米国連邦取引委員会(FTC)によって審議中である。

 

第4四半期の総収入は前年同期比5.1%増の182億6510万ドル(1ドル130円換算で2兆3745億円)、営業利益は34.7%減の4億3360万ドル(563億6800万円)、純利益は31.6%減の3億1110万ドル (404億4300万円)と増収減益だった。

既存店売上高は5.6%増、eコマースの売上高は16%増となった。

2022年通期では、総収入は8.0%増の776億4970万ドル(10兆0945億円)、営業利益は5.3%減の23億0710万ドル(2999億2300万円)、純利益は6.6%減の15億1350万ドル(1967億5500万円)と増収減益だった。ただし今期に優先株の一般株式への転換を行い、特別経費を計上したことによる減益のため、これら特別経費を除いた調整後では増益となる。

既存店売上高は6.9%増、eコマースの売上高は28%増、ロイヤルティ会員数は15%増加して3400万人となった。

2022年度の設備投資額は21.54億ドル(2800億2000万円)。デジタルとテクノロジープラットフォーム、173店舗の改装、5店舗の新規出店などに継続的に投資した。

同社は 3月末時点で、34州とコロンビア特別区に2271店舗、1722か所の薬局、401カ所のガソリン・スタンド、22カ所の配送センター、19カ所の加工工場を運営している。

主なバナーはアルバートソンズ、セーフウェイ、ボンズ、ジュエルオスコ、ショーズ、アクメ、トムサム、ランドールズ、ユナイテッドスーパーマーケット、パビリオン、スターマーケット、ハゲン、カーズ、キングスフードマーケット、バルドゥッチのフードラバーズマーケットなど。

またアルバートソンは今年2月、顧客の健康とウェルネスを管理する「シンシアリー・ヘルス」を導入したが、4月17日、このプラットフォームにアップル・ウォッチの健康情報を統合して、顧客の健康とウェルネスを管理できるようにしたと発表した。

この統合によって、アップル・ウォッチに記録されるエクササイズなどの目標となるアクティビティ・リング情報が共有され、アルバートソンのリワード・ポイントが最大で75ポイント得られる。加えて、「シンシアリー・ヘルス」のユーザーは、ヘルス・スコアを改善すると、グローサリー・クーポンが得られるという特典もある。

「シンシアリー・ヘルス」は、会員の健康のためにアクティビティ、睡眠、精神的な健康、肉体の健康、栄養状況、健康的な習慣などを記録することができ、その結果によって、食べ物やさまざまなアクティビティの推薦も受けられる。また、薬局の調剤注文や服用管理、予防接種の予約なども行える。

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