ベストバイnews|第1Q売上高5.5%減・純利益3.1%減の減収減益

米国家電チェーン最大のベストバイ(ミネソタ州ミネアポリス、コリー・バリーCEO)が、4月29日で終了した2024年度第1四半期の決算を発表した。

2月~4月期の売上高は94億6700万ドル(1ドル130円換算で1兆2307億円)で前年同期比5.5%減。営業利益は3億1100万ドルで、0.4%減。純利益は2億4400万ドルで、3.1%減と減収減益となった。

売上げ全体の約93%を占めるアメリカ国内の売上高は、前年同期比11.0%減の88億0100万ドルだった。昨年後半から、インフレーションなどの影響で、商品消費は伸びておらず、ベストバイの業績にもそれが表れている。だから国内の既存店売上高も10.1%減となった。

国内のeコマース売上高は12.1%減の26億9000万ドルとなった。これは国内売上高全体の30.5%(前年同期は30.9%)に当たる。

商品カテゴリー別では、国内売上高の42%を占める「コンピュータとモバイルフォン」が前年同期比で13.3%減、29%を占める大型4Kテレビなどの「コンシューマーエレクトロニクス」は9.8%減、15%を占める白物家電の「アプライアンス」は15.5%減と売上高の大半を占めるカテゴリーで売上げが減少した。一方、7%を占める「エンターテイメント」は3.8%増、6%を占める「サービス」も12.0%増だった。

国際部門の売上高は11.6%減の6億6600万ドルで、既存店売上高は5.5%減だった。国際部門の売上高の47%を占める「コンピュータとモバイルフォン」は前年同期比3.6%減、28%を占める「コンシューマーエレクトロニクス」は9.1%減、9%を占める「アプライアンス」は11.7%減、5%を占める「サービス」は11.2%減。9%を占める「エンターテイメント」だけが12.0%増となった。

コリー・バリーCEOは「顧客は明らかに慎重になっており、高インフレに対処し続けるなかで妥協の決断を行っている」と述べている。

インフレによる販売不振は年内に回復するだろうと見通し、2024年度通期では、前期の予測と変わらず、総収入で438億ドルから452億ドル、既存店売上高が3.0%減から6.0%減と見込む。

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