ウォルマートnews|マグロのサプライチェーン基準を引き上げ/水産政策強化
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は6月14日(水)、海洋生態系に脅威を与える誤捕獲、違法操業、漁具の放棄などの問題に対処するため、マグロのサプライチェーンの透明性とデータ収集の向上を目的とした基準の引き上げを発表した。
水産政策の強化は、ウォルマートUS、ウォルマートカナダ、サムズクラブへ商品を供給するマグロのサプライヤーを対象としている。サプライヤーに求められるのは、以下の2点。
・2027 年までに、監視員 (電子監視または人的監視) を100%備えた船舶からのみ商品を調達する。
・2027年までに、公海(海上)での積み替えをしない水産業、または監視員 (電子監視または人的監視) によって積み替え作業を100%監視する水産業者からのみ商品を調達する。
国連食糧農業機関によると現在、世界の漁業の3分の1以上が組織的な違法漁業や破壊的漁業などの持続不可能な水準で操業されている。2019年の研究では、これらの問題によってサメ、クジラ、イルカを含む約100万種の動植物種が絶滅の危機に瀕していることが判明した。水産セクターは重要な岐路に立っていて、早急な対応が不可欠となっていることから、ウォルマートの最新の水産物政策は、より透明性の高いマグロのサプライチェーンの築いていく基礎となる。