ウォルマートnews|ITインキュベーター部門「Store No.8」を閉鎖
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)のIT技術開発のテストをする部門「Store No.8(ストア・ナンバーエイト」を閉鎖する計画が社内メモで通知されたと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。
「ストア・ナンバーエイト」は、ウォルマートが2016年に買収したジェット・コムのマーク・ローリーによって、2017年に立ち上げられた部門だ。創業者のサム・ウォルトンが新しいアイデアをテストしていたアーカンソー州の「8号店」にちなんで付けられていた。「テクノロジー・インキュベーター」として位置づけられ、新しいアイデアや技術を「孵化」させる役割を担ってきた。
ストア・ナンバーエイトには300人ほどが在籍し、これまでさまざまな革新を生み出してきた。オンライン注文の顧客宅内への配達や、テキストによる注文など、他の店舗に広く導入されて成功したアイデアが多数ある。一方で、テキストメールで対話しながら商品を注文できる会費制のパーソナル・ショッピング・サービス「ジェットブラック(Jetblack)」は2018年のサービス開始から約2年で中止された。
ウォルマートは昨年から成長が鈍化している消費傾向に対処するため、経費節減を進めている。社内メモでは同部門の閉鎖を含む、リストラを通知している。