ウォルマートnews|ベントンビルの新本社キャンパス(43万坪)正式開設

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は1月17日(金)、アーカンソー州ベントンビルの新しい本社キャンパスの正式オープンを表明し、メディアに公開した。1月にはマーチャンダイジング・チームが移動し、年間を通じて部署ごとに段階的に移っていく。一部のオフィスビルや健康管理・フィットネスセンター、キャンパス内保育所などの施設はすでに運用を開始している。

新しい本社はこれまでウォルマートの倉庫やオフィスビルがあった、350エーカー(約142万㎡、43万坪、およそ東京ドーム30個分)もの敷地に建設されている。広大なキャンパス内での移動のためにレンタル自転車を整備している。

2019年以降、既存の施設を解体してリサイクルし、12棟のオフィスビル、保育所や従業員食堂、ホテルなどのアメニティビル、立体駐車場、平面駐車場が順次建設されてきた。

キャンパスの中心にある「Sam Walton Hall(サムウォルトン・ホール)」は創業者の名前からネーミングされた施設で、2階席まである講堂は1500人のキャパシティをもつ。建物内には多数の会議室や学習用スペースが備わっている。

従業員食堂の建物は「The 8th & Plate」と呼ばれ、フードコート、コーヒーショップ、フードトラック、グラブ&ゴー(軽食)、屋上ラウンジ、レストランなどが揃う。キャンパス内の会議などで必要なケータリングサービスから、保育所での給食の栄養プログラム管理まで、「食」に関するあらゆる機能を担う。

2024年5月に開設したキャンパス内保育所「Little Squiggles Children’s Enrichment Center(リトル・スクウィグルズ・チルドレンズ・エンリッチメントセンター)」では、生後1カ月半の乳児から5歳までの未就学児500人を受け入れることができる。アーカンソー州の北西地域で最大の保育キャパシティを有していて、このエリアの保育施設の収容能力を15%も増加させている。

健康管理・フィットネスセンター「Walton Family Whole Health & Fitness(ウォルトン・ファミリー・ホールヘルス&フィットネス)」では、従業員の総合的な健康を促進するため、食事プログラムの提供からフィットネス・クラス、セラピーなどさまざまなサービスを提供する。フィットネススタジオ、屋内プール、テニスコート、体育館などの運動施設が完備されている。

キャンパス内にはBentonville Bicycle Company、Flyway Brewing、Gearhead Outfitters、The Gents Place、Hatch Early Mood Food、Jamba Juice、Riserva Bar+Tapas、Swig、Walmart Pharmacy、Wright’s BBQ、Yokozuna Sushiなどの路面店もオープンする予定だ。

キャンパスの半分は緑地で、5000本の植樹を含め75万本以上の在来植物が植わっていている。そしてキャンパスの南側には、13エーカー(約5万2600㎡)の湖「South Lake」がある。展望台や遊歩道、サイクリングコースといった楽しみ方ができる一方で、雨水管理システムの重要な構成要素として機能している。雨水と地下水を効率的に捕集して浄化する設計となっている。高度な技術を備えた貯水池は、雨期には洪水を軽減することができ、逆に干ばつの時期には、地域コミュニティに水を放出することができる。

なお、新キャンパスから2マイルほど西にある、これまでのホームオフィス(本社社屋)および近隣の土地は、ABNホールディングスLLCと売却契約を締結している。

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