ウォルマートnews|’24年度年商6810億ドル5.1%増/過去最高収益を更新

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)が2025年1月期の第4四半期および通期決算を発表した。

第4四半期(11月~1月)の営業収益は1805億5400万ドル(1ドル150円換算で27兆0831億円)で、前年同期比4.1%増だった。営業利益は78億5900万ドル(1兆1789億円)で8.3%増だったが、純利益は52億5400万ドル(7881億円)で4.4%減となった。

部門別では、「ウォルマートUS」が売上高 1235億2300万ドルで5.0%増、営業利益は65億2400万ドルで7.4%増。ガソリン販売を除いた既存店売上高は4.6%増、客数は2.8%増、平均客単価は1.8%増。

国際部門の「ウォルマートインターナショナル」の売上高は322億1900万ドルで0.7%減、営業利益は14億0400万ドルで2.4%減。

また会員制倉庫型店舗の「サムズクラブ」は、売上高230億9900万ドルで5.7%増、営業利益は5億7400万ドルで7.4%減。ガソリン販売を除いた既存店売上高は6.8%増、客数は5.4%増、平均客単価は1.3%増。

そして通期では、今年もまた過去最高収益を更新した。

売上高は6745億3800万ドル(101兆1807億円)で前年比5.0%増、会員費収入64億4700万ドル(9671億円)で17.5%増。これら合計の営業収益は6809億8500万ドル(102兆1478億円)で5.1%増加した。参考までにアマゾンの2024年度年商は6379億5900万ドル(11.0%増)だったので、ウォルマートは世界最大企業の座を死守した。

利益面では、営業利益は293億4800万ドル(4兆4022億円)で8.6%増、純利益は 194億3600万ドル(2兆9154億円)で25.3%増。増収増益で2024年度を終了した。

事業部門別では、「ウォルマートUS」が売上高 4624億1500万ドルで4.7%増、営業利益が238億8200万ドルで7.8%増。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は4.5%増。既存店売上高の伸びは客数および販売ボリュームの増加によるもので、マーケットシェアもこれまでウォルマートの客層ではなかった高所得世帯によって、増加している。

EC販売は店内フルフィルメントのピックアップおよび配送、広告収入、マーケットプレイスが好調で、20%増加した。またデジタル広告「Walmart Connect」の広告収入は、マーケットプレイス出店者の広告出稿が50%増と成長していることで、米国内で24%伸びた。

「ウォルマートインターナショナル」の売上高は1218億8500万ドルで6.3%増、営業利益は55億0100万ドルで12.1%増。EC販売は4%増、広告収入は10%増加した。中国、メキシコの「Walmex」とカナダの「Walmart Canada」が業績をけん引している。またインドのEC最大手「Flipkart」が第4四半期に実施した大規模セール「The Big Billion Days」が売上げを押し上げた。

「サムズクラブ」は、売上高902億3800万ドルで4.7%増、営業利益は24億0400万ドルで9.7%増。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は5.9%増だった。店舗でもデジタルでも好調で、食品、ヘルス&ウェルネスのカテゴリーがとくに好調だった。サムズクラブのEC販売は24%増、会費収入は13%増と好調だった。

ダグ・マクミロンCEOは、「好調な第4四半期を経て、今年度も好調な業績で終了することができました。低価格、品揃えの拡大、そして配送時間の短縮によるeコマース事業によって、勢いを増しています。マーケットシェアは拡大していて、営業収益も好調で、在庫状況も健全です。お客さまや会員の皆さまにより良いサービスを提供できるよう、投資を続けつつ、これからの成長、営業利益率の向上、ROIの強化に集中していきます」と2024年度を力強く振り返った。

ウォルマートの期末店舗数は、米国内が5205店(ウォルマートスーパーセンター3559店、ディスカウントストア355店、ネイバーフッドマーケット671店、小型店20店、サムズクラブ 600店)、国外が5566店で、合計1万0771店舗となった。

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