米国7-Eleven, Inc.がCSTブランドから79店舗を買収取得
㈱セブン&アイ・ホールディングスは、連結子会社である7-Eleven, Inc.(本社所在地:米国テキサス州、President and CEO:Joseph M. DePinto)がアメリカ・テキサス州のCST Brands, Inc.の運営する店舗を取得すると発表した。CST Brandsはカナダの大手コンビニエンスストアチェーン「アリマンタシオン・クシュタール(ATDb.TO)」が北米で展開するガソリンスタンド・コンビニチェーン。CST Brandsの企業買収も遡上に上がっていたが、店舗買収で決着した。
取得目的は、北米における商品力の強化・店舗網の拡充の推進。取得するのは、米国カリフォルニア州とワイオミング州のガソリンスタンド併設型コンビニエンスストア79店で、7月上旬の引き渡しを予定している。
1991年に米国セブン-イレブン運営会社の旧サウスランド社を買収した当時のイトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンは、2005年に持株会社セブン&アイ・ホールディングスに移行した際、米国7-Eleven, Inc.を完全子会社化した。
その後、オペレーションやマーチャンダイジングを日本流に転換しつつ、2012年1月末には米国のローカル・コンビニエンスストアチェーン「サムズマート」がらノースカロライナ州とサウスカロライナ州の55店舗を買収した。これをきっかけにこの2012年には10社から約600店を譲り受け、ネットワーク拡大に努めた。
さらに昨2015 年5月、マサチューセッツ州を拠点とする「テデシーフードショップ」から182店舗を取得し、今回のCSTの79店舗買収へと続く。
セブン&アイは現在、世界16の国と地域でグローバルに事業展開して、セブン-イレブンの店舗数は5万9198店を数える。
北米には8365店舗を展開中(2016年4月末現在)。ちなみにカナダでは505店舗、ハワイ州は60店舗。しかし日本の1万8960店が最大であるものの、第2位はタイの9043店で、アメリカは第3位に甘んじている。第4位が韓国の8133店、第5位が台湾の5041店。
コンビニ発祥の米国では、いまだ各地に既存のコンビニ・ローカルチェーンがあることから、次々に店舗買収を試みている。日本では自前の店舗開発を継続して、個店力を強化する方針だが、アメリカでは買収作戦を展開する。その対比的な戦略行動が、日米の小売業の特徴を示していると考えることもできる。
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