米国「働きたくない企業ワースト10」に小売業6社、ああ悲しい。
米国ビジネス・メディア『24/7ウォールストリート』が、
「The Worst Companies to Work For」を発表した。
「働きたくない企業ワースト10」。
今年で第5回目を迎える。
これはFortune誌の「働きがいのある企業100」の逆バージョンで、10社をやり玉に挙げた。
アメリカの会社従業員にとって最低の企業10社。
調査は就労者の情報交換サイト『グラスドア』が実施し、まとめたもの。
このサイトは世界の54万社で働く、800万人の従業員の情報を保有している。
ワースト10だから、少しは良いほうの10位から発表される。
第10位 クラフト・ハインツ(食品メーカー)
第9位 ディラード(デパートメントストア)
第8位 レディオ・シャック(家電店)
第7位 ディッシュ(ケーブルTV)
第6位 Kマート(ディスカウントストア)
ここまで、小売業が3社入っている。
ワースト5。
第5位 ゼロックス(情報技術サービス)
第4位 シアーズ(デパートメントストア)
シアーズ・ホールディングスの2社(Kマートとシアーズ)が仲良くワースト10に入っている。
両社とも店を訪れると、顧客は少ないが、従業員も少ない。結構、暇そうにしている。楽な仕事のようにも見える。しかし働きがいはない。皮肉な結果だ。
そしてワースト3。
第3位 ファミリー・ダラー(バラエティストア)
この業界第2位だったが、第3位のダラーツリーに買収されて、労働環境も最悪のようだ。
第2位 エクスプレス・スクリプツ(ファーマシー・サービス)
そして最後にワースト1位は、フォーエバー21(ファスト・ファッションチェーン)
長年、この会社では従業員からの訴訟が続いている。2012年には、5人の従業員が会社に対して集団訴訟を起こした。しかも午前0時まで働いても、残業代は支払われなかった。
ワースト10に小売業が6社。業績が悪い企業ばかり。実に悲しい統計だ。
Fortuneのランキングには、食品スーパーマーケットが入っているが、こちらのワースト10にはデパートメントストアや非食品小売業が多い。
働きたくない企業の指標は4つの側面から調査される。
①企業文化、②企業価値、③昇格やキャリアアップの機会、④経営陣の信頼度。
最後の経営陣の信頼度がもっとも低かった企業はKマートの20%、次はシアーズの19%だった。
20世紀のトップ企業2社がここまで落ちてしまった。貧すれば鈍す。
悲しいかぎり。
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