米国顧客サービスランキングでアマゾンが1位・ウォルマートは98位

米国メディアの『24/7ウォールストリート』が、顧客サービスのランキングを発表した。同メディアは経済記事を多くのニュースサイトとポータルに配信している

このランキングは毎年発表されているもので、アメリカで良く知られている151社を選び、無作為に選ばれた1500人から寄せられた回答をまとめたもの。151社のうち112社に対して有効な回答が得られ、ランキングに反映させた。

1位はアマゾン。61.2%の回答者が「Excellent=素晴らしい」サービスを経験したと回答。有料会員サービス「Amazon Prime」の強化やドローン配達サービス「Prime Air」導入などで、会員数の増加に力を入れている成果が表れたものといえる。回答者の50%を超えたのは唯一アマゾンのみ。

2位はフードサービスのチックフィレイで48.9%の回答者が評価。同社はジョージア州に本社を置く、全米第2位のチキン・ファスト・フード・チェーン。毎年100万ドル以上を顧客サービス改善に投資している。

以下、カッコ内は素晴らしいと答えた人の割合。

3位はアップル(45.4%)。スマートフォン市場の43%を占有している。RBCキャピタル・マーケットが行った最近の調査では、アイフォン所有者の83.4%は次のスマートフォンもアップルを購入すると答えている。ちなみにサムスンの所有者の再購入率は64.2%だった。

4位はホテル経営のマリオット・インターナショナル(44.7%)。2015会計年度の収益報告額は140億ドルを超えている。このホテルの支配人は平均25年勤続で、競合ホテルより圧倒的に長い。ニューヨーク、シンガポール、大阪などにある「ザ・リッツ・カールトン」もマリオット・インターナショナルのホテル・ブランドのひとつ。

5位はサムスン(43.2%)。2016年の第2四半期で、世界中のスマートフォンの22.3%を占め、トップのシェアを誇っている。

6位はソニー(41.8%)、7位はグーグル(40.9%)、8位はネットフリックス(40.2%)。8位までが40%の回答者が評価。

9位はフェデックス(38.8%)、10位はUPS (38.6%)。UPS(United Parcel Service)はフェデックスやDHLと並ぶ国際貨物航空会社。200カ国以上の国と地域で1日あたり1400万個以上の荷物を扱っている。

11位はユーチューブ(38.0%)、12位はアメリカン・エクスプレス(37.9%)、13位はヒルトン・ホテル(37.0%)、14位はスターバックス(36.5%。

そして15位はビクトリアズ・シークレット(36.5%)。同社は婦人服、下着、香水ならび美容用品を扱うファッションブランド。かつてのリミテッド、現在のLブランド傘下の企業で、リアル小売業として最高位にランクされた。

16位のコストコは日本でもお馴染みのメンバーシップホールセールクラブ。

17位のパブリックスはフロリダを本拠地に、南部5州でスーパーマーケットを展開する。顧客満足度、従業員満足度ともに高い企業として知られる。

18位のベッド・バス・アンド・ビヨンドは米国とカナダで店舗展開するホームファッションチェーン。

22位はオートゾーン。1979年にメンフィスで創業されたカー用品店の大手チェーン。2014年現在、アメリカで4984店、メキシコで402店、ブラジルで5店舗の計5391店舗を展開している。

24位のノードストロームはシアトルに本店を置く、全米有数のデパートメントストア。カスタマーサービスの質の高さには定評がある。

28位はトレーダージョー。高品質、低価格、フレンドリーサービスで人気のリミテッドアソートメントストア。29位のクローガーは全米ナンバー1のスーパーマーケット。ウォルマートに次ぐ第2位の売上規模を誇り、従業員数は約30万人。

33位のバーンズ・アンド・ノーブルは全米最大の書店チェーン。

34位のCVSケアマークは現在、CVSヘルスに社名変更。51位にはウォルグリーンも入り、ドラッグストアチェーンの評価はまずまずだ。

47位のダラーツリーはバエティストア。14年には同業のファミリー・ダラー・ストアーズを買収。両社の年間売上げは合わせて約180億ドルとなった。57位にランクインのダラー・ゼネラルと市場を二分する。

49位のロウズはホームセンター全米2位の企業。全米50州への出店を果たし、現在はカナダへも進出。53位はホールフーズ。フォーチュン誌の「最も働きがいのある企業100」に毎年ランキングされている。

55位のエース・ハードウェアはハワイのホームセンター。オアフ島、マウイ島ほか、各島に店舗がある。56位はターゲット。業績は今一つだが評価はそこそこか。

58位のディックス・スポーテイング・グッズはスポーツ用品専門チェーン。1948年にニューヨークで設立された。スポーツ用品以外に機能的なデザインのアパレル商品も扱う。

61位のメイシーズは全米ナンバー1のデパートメントストアチェーン。
62位のサブウェイは日本でも展開しているファーストフードチェーン。

66位のコールズはディスカウント型の百貨店チェーン。2016年現在1164店舗を展開する。
67位のペッツマートは1160の店舗を構えるペット専門店チェーン。ペットホテルやドッグキャンプ場も165カ所で運営している。

69位のスーパーバリューは食品卸で、スーパーマーケットチェーンを展開。
70位のデイラードはアーカンソー州に本社のある1938年創業の老舗百貨店チェーン。

77位は世界最大の家電量販チェーンのベスト・バイ。米国内に1412店舗(2016年現在)を展開している。82位のウェンディーズは1969年創業のファーストフード・チェーン。日本をはじめとする世界26カ国に店舗展開している。

85位のウィンディキシーはフロリダに本拠を置くスーパーマーケットチェーン。アラバマ、ジョージア、ルイジアナなどで500店舗以上を展開している。
87位のダンキンドーナツは世界29カ国に約6000店舗を展開している世界最大のドーナツチェーン。
89位はイケア。スウェーデンの家具専門店チェーン。
95位のピザハットはテキサス州に本社を構える世界最大のピザチェーン。米国内に7200店舗以上、世界90の国と地域に5600店舗以上を運営している。

98位がウォルマート。この98位までが回答者25%以上。つまり4人に1人がその企業のサービスを評価したことになる。できれば3人に1人までそのサービスを高めたいところだ。、

  <2016 Customer Service Hall of Fame>
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  By Thomas C. Frohlich, Samuel Stebbins and Evan Comen
  出所:『24/7Wall St.,』サイト

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