ホームデポ2016年度決算、Eコマース19%成長で「記録的な増収・増益」
ホームセンター世界最大チェーンのホームデポの2016年度決算。1月29日で終わった通年実績は、総売上高945億9500万ドル(1ドル100円換算で9兆4595億円)で、これは前年同期比6.9%増。既存店売上高は全体で5.6%増、国内では6.2%増。営業利益は134億2700万ドル(1兆3427億円)、純利益は79億5700万ドル、13.5%の増加。
CEOのクレイグ・メニアは「記録的な売上げと利益」と自賛する。
第4四半期は売上高は222億0700万ドル(5.8%増)、既存店売上高は全体で5.8%増、国内では6.3%増。営業利益は29億2700万ドル(14.8%増)、純利益は17億4400万ドル(18.6%増)。
絶好調の根本的な理由は、「ローカライズした革新的なアソートメントへのフォーカス」。各店ごとに、品ぞろえを改善、改革した。
ホームデポの顧客はDIYの一般カスタマーとプロフェッショナルとに二分されるが、今期はプロユースビジネスの成長が際立った。今期、インターラインのカタログ・ビジネスを買収、統合したが、それが成長に寄与した。2017年度はこのインターラインの顧客のホームデポのリアル店舗利用率を高める。日本でいう「オムニチャネル」の強化である。
オンライン販売に関しては、ウェブサイトの刷新と改善によって、検索機能をスピーディにし、さらにチェックアウト決済を可能にした。アプリも改善して、配達予測時間が顧客に提供されるようになった。つまり便利性を実現させた。
その結果、Eコマースの売上げは今年度に19%の成長を見せて、全体の5.9%を占めるに至った。
そのオンライン購入額の45%は店舗でピックアップされている。
新年度は、オンライン購入のリシメンデーションを、店舗から発送するプログラムも開始されている。これによって、さらに顧客のカスタマイズは進む。
ホームデポは2017年度も既存店売上高4.6%の成長を計画している。
再びクレイグ・メニアのコメント。
「好調な住宅市場に支えられて、消費者の強い需要要求があったが、私たちのアソシエーツが、懸命に働き、その顧客に奉仕してくれたことに感謝したい」
米国経営者の「感謝」の言葉は、晴れやかですがすがしい。
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