ベストバイnews|第3Q売上高93億ドルで増収増益/年度売上げも上方修正
米国家電チェーン最大のベストバイが第3四半期決算を発表している。第3クォーターは10月28日で終了。売上高は93億2000万ドル(1ドル100円換算で9320億円)で、前年同期比4.2%増。営業利益は3億5000万ドルで、12.2%増。純利益は2億3900万ドルで、23.2%増と好調を堅持した。
売上対比の営業利益率は3.8%で、前年同期が3.5%だったから、収益性は0.3ポイント改善された。
既存店売上高は、米国内で4.5%、全体では4.4%増加した。
第3四半期までの累計売上高は267億8800万ドル(2兆6788億円)、営業利益は9億7100万ドル、純利益は6億3600万ドルで、こちらも順調な伸びを示している。
ヒューバート・ジョリーCEOはやや満足げだ。
「テクノロジー革新が需要を増加させ、われわれの戦略が顧客に認められています」
「ベストバイ2020戦略」も予定通り進捗している。
ただし、第3四半期は、モバイルの売上げが予測を下回った。そのうえ、ハリケーン災害が営業に影響を及ぼした。
第4四半期のホリデーシーズンには、新商品の積極的な投入のほか、オンライン販売の無料配達を展開する。さらに、インホーム・アドバイザー・プログラムを開始し、新ギフトセンターも稼働させて、40都市で即日配達を行う。
ジョリーCEOは、そこで第4四半期と2017年度通年の業績予測を上方修正する。すなわち2017年度全体では、売上高を従来の410億ドルから413億ドルへ、4.0%増から4.8%増へと修正する。この中で、アイフォーン10の売上げだけでも1億ドル以上を予測している。
日本の小売業ランキングには100位までに、7社が並ぶ。
第4位 ヤマダ電機
第11位 ビックカメラ
第14位 エディオン
第15位 ケーズホールディングス
第16位 ヨドバシカメラ
第29位 ノジマ
第35位 上新電機
しかしアメリカのチェーンストアランキングでは、もはやベストバイ1社しかない。サーキットシティは2008年のリーマンショックで倒産し、レディオシャックも2015年に連邦破産法11章を適用申請して、経営破たんした。
まさにベストバイの孤軍奮闘といった情勢だが、Amazonをはじめとするeコマースと、ウォルマート、ターゲット、コストコのゼネラルマーチャンダイズストア群にサンドイッチ状態で苦戦が続く。その中での増収増益。ヒューバート・ジョリーCEOの手腕は高く評価されている。
検索ワード:ベストバイ サーキットシティ レディオシャック