米国ホリデーシーズンnews|ディスカウント業態好調/非ディスカウント不調

今年2017年のアメリカのホリデーシーズンも終盤に入った。ホリデーシーズンとは、11月第4木曜日明けの「ブラックフライデー」からクリスマスまでの1カ月で、アメリカ最大の書き入れ時のことだ。

今年のブラックフライデーは好調だったが、それ以降のホリデーシーズンも例年より落ち込みが少なかった。サンクスギビングデー明けの月曜日を「サイバーマンデー」と呼ぶが、サイバーマンデーも、それ以降も、オンライン販売は記録を塗り替えている。CNBCニュースが報道した。

小売業コンサルティング会社「カスタマー・グロース・パートナーズ」が、ホリデー商戦の売上高予測を5.6%プラスに上方修正した。これは景気後退前の2005年以来の高い伸び率となる。

しかし、全ての小売業が好調というわけではない。明暗が分かれた。

第1に、オンライン・リテイラーのアマゾンは絶好調だ。アマゾンのホリデー商戦オンライン販売シェアは約5割と推定されている。通常、アマゾンはアメリカのオンライン販売の4割を占めるが、ホリデーシーズンは1割ほど上積みした。

第2に、ホームセンターのホームデポとロウズが好調だった。

さらに第3に、オフプライスストアのTJマックスとロス・ストアズが良い成績を収めた。

第4に、もちろんウォルマートとターゲットは例年通り好成績だった。

さらに第5に家電チェーンのベストバイも何とか前年を上回った。

その半面、不調組は第1にデパートメントストアだ。全米最大のメイシーズも、ジュニアデパートのコールズも、ディスカウントデパートメントストアのJCペニーも、客数がダウンし、売上高も思わしくない状態だ。そこでバーゲンセールなどの販促を強化している。

不調組の第2はアパレルチェーンだ。アメリカンイーグル・アウトフィッターズは売上げは増加したが、営業利益は減少という予測が出ている。また、アバークロンビー&フィッチやギャップなども、早仕掛けのセールで、利益を吐き出している。

ディスカウント業態が好調で、非ディスカウント業態が不調。これは鮮明だ。

第4四半期はたいていの企業が1月末に終わるが、全米小売業協会(NRF)は第4四半期の既存店売上高予測を4%増加としている。

検索ワード:ホリデーシーズン ブラックフライデー サイバーマンデー アマゾン ウォルマート

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