ユニーファミマnews|CSO・CFO・CIOを設けて一体化の組織改変実施

ユニー・ファミリーマートホールディングス(株)(東京都豊島区、髙柳浩二社長)は、9月1日付の組織改編を発表した。アメリカ流の組織構想で、大胆な改変だ。

目的は、純粋持株会社のガバナンスと機能の強化にある。
目的として掲げられた項目は3つある。

第1に、ホールディングスと総合スーパー(GMS)/コンビニ(CVS)各事業会社の経理・財務・総務人事と関係会社管理機能を一体化し、効率化を図る。

これは経営統合後、妥当な組織改編である。重複部署をなくして、一体化し、効率化する。

第2に、「グループIT戦略の推進とITガバナンスを適切にコントロールする」。そのために「IT推進部」を「IT推進本部」に格上げする。インフォメーションテクノロジーを強化する。

第3に、ゼネラルスタッフ部門の一部をホールディングス専任へと集約する。これも妥当な改変だ。

具体的には、何よりもまずCSO、CFO、CIOを新設することが新しい。
CSOはChief Strategy Officerで、最高戦略責任者。経営戦略やグループ企業の事業戦略に関する最高戦略責任者を決め、そのCSOがM&Aや事業開発などを統括責任も兼ねる。

CFOはChief Financial Officerで、最高財務責任者。財務全般の業務に関する最高財務責任者が、投資や資金調達に関する戦略立案と実行やグループの経営戦略・基本理念などの伝達を含めたIR活動の最高責任も兼ねる。

CIOはChief Information Officerで、最高情報責任者。経営戦略に沿ったIT戦略や投資計画に関する最高情報責任者で、会社のIT資産(人材、ハードウェア、ソフトフェアなど)の保持や調達の最適化に向けた責任も兼ねる。

以下は、この三つの機能のもとに、具体的に部署の関連性や責任の所在を明らかにする組織改変だ。

一つ目は、グループIT戦略の推進とITガバナンスを適切にコントロールするため、経営企画本部傘下のIT推進部をIT推進本部に格上げする。CIOがこのIT推進本部を兼務して統括する。

二つ目は、「経営管理本部」の名称を「経理本部」に変更し、[経理」に専念させる。もちろん傘下のグループを再編する。

三つ目は、総務人事本部の「CSR部」を「CSR・コンプライアンス部」に名称変更し、傘下のグループを再編する。

四つ目は、ゼネラルスタッフ部門の一部をホールディングス専任組織に変える。
具体的には、まず「広報IR室」傘下の「IRグループ」を室へ格上げし、「CFO・IR室」に名称変更して、ホールディングス専任組織とする。もちろんCFOが統括する。傘下の(株)ファミリーマート(東京都豊島区、澤田貴司社長)総合企画部付部長が室長に昇格して、ホールディングスに出向する。

また従来の広報IR室は「広報室」に名称変更し、広報機能専任として、ホールディングスの組織に組み込む。

さらに、監査室傘下のグループを再編、ホールディングス専任組織とする。

これに伴って、事業会社のファミリーマートと(株)ユニーも、若干の組織改定を行う。
ファミリーマートは、「ネットビジネス部」を「新規アライアンス事業部」へ名称変更する。
従来組織からは、まず総合企画部の「広報室」をホールディングスへ移管する。これによって、広報機能はすべてホールディングスが担当する。
さらにゼネラルスタッフの「監査室」をホールディングスに移管する。

それ以外にファミリーマートでは、「関係会社管理部」と、同部傘下のグループを「経営企画部」傘下へ移管し、「関係会社管理室」に名称変更する。

一方、ユニーは、広報室と監査室を、ホールディングスに一元化する。

しかし、今回のニュースリリースでも解明されていない点がある。ユニーファミリーマートの従来の組織は以下の図のように5本部制である。

左から経営企画本部、経営管理本部、財務本部、総務人事本部、事業統括本部。肝心のCSO、CFO、CIOとこの本部制との関係性はリリースでははっきりとは発表されていない。

この組織変更に伴う人事異動は、連動して別稿で報告する。

検索ワード:ユニー・ファミリーマートホールディングス ファミリーマート 組織改編

関連カテゴリー

組織 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧